ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2015.07.04,Sat
見たかった美術展がふたつも丸の内周辺でやっていたので、雨の中行ってきました。蒸し暑いもののこんな感じの梅雨な季節は嫌いではない感じ。
1ヶ所目。
『画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル』@三菱一号館美術館
チラシには「狂ってたのは俺か、時代か?」絵を見る限りでは狂気は感じないけれど、でも、当時からすると変わった作家だったんだろうなぁ。
幕末から明治にかけて活躍した河鍋暁斎とその弟子である英国人コンドルの絵が展示されています。河鍋暁斎の絵は先日東京藝術大学美術館ダブルインパクトで見た「地獄太夫」で展覧行ってみたいなぁ、と思っていたところで今回の展示会が開催された、というわけで見てきました。
三菱一号美術館は、見難いからあまり好きではない美術館なんだけど、たまに面白そうな企画をやって、、、裏切られるわけなんです。
今回の展示は、さほど悪くはなかったけど、インパクトを期待してたんだけどそこまではなかったなぁ。極楽太夫も猫又も良かったけど、前回見た地獄太夫ほどの迫るじゃなかった。
非常に絵が達者で職業画家でありながら、でもきっと楽しく描いていたんじゃないか?と思った感じ。見れて良かったなぁとは思いました。
2ヶ所目。
『鴨居玲展 踊り候え』@東京ステーションギャラリー
たまたま前日金曜日のBSでやっている番組で紹介されていたため、行ってきました。一度見たかった作家。東京ステーションギャラリーは初めて行きましたが、レンガの壁が特徴的でカッコイイ美術館でした。
鴨居玲氏は没後30年の洋画家。絵はテレビで見たきりでしたが、非常に迫力のある絵でした。文字通りの身を削って作品を作り上げていたのが良くわかる展示でした。
個人的に気に入ったのは廃兵や道化。絶筆も未完成ながらも迫るものがありました。
こちらにグイグイと迫ってくるようなチカラがありながらも、暴力的でも破壊的でもなく内面に迫ってくる不思議な作品でした。魅入ってしまう感じ。
素描やデッサンも展示されていて重みも深みもある美術展だと感じました。ちなみに900円で安いのも好感が持てます。興味のある人は見ると良いかもしれません。
河鍋暁斎と鴨居玲。時代も日本画と洋画で全く違うなかで、描くことに対峙する姿勢がココまで違うものを同じ日に見るというのも不思議な感じがしました。
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