ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2013.04.06,Sat
『インテリジェンス 武器なき戦争』読了。【☆☆☆☆】
NHK出身のジャーナリストであり小説家である手嶋龍一氏と、外務省出身で鈴木宗男氏とともに有罪判決を受けた佐藤優氏の対談集。
インテリジェンスとは直訳では知能ですが、国家や企業、重要人物に対する重要な情報のこと。本書では「武器なき戦争とは外交とのこと。インテリジェンス(情報)とは国家の命運を担う政治指導者が舵を定めるための羅針盤である」と定義付けています。
日本語では諜報活動とも言ったりしますが、最近ではインテリジェンスという言葉も一般的になってきたような気がします。
対談形式の中で各国におけるインテリジェンスや情報戦について書かれています。また表に出てきた情報(新聞やテレビにおける報道)とは異なる情報(まさにインテリジェンス)や、武器なき戦争を戦う外交官たちの個性的な話などについても書かれていて、非常に興味深い。そして面白い。
内容としてはちょっと古い7年前の第一次安部政権時代の頃に出版されていますがが、それほど古びた感じはしない。特に中国や北朝鮮については、本書でかかれているとおりのことが起こっている気がする。ロシアについては佐藤氏が本業?ということもあり、ごく最近の情勢に近いことが起こっている気がします。
民主党政権が終わり自民党に戻ったことで、ここで書かれている見立てが合ってきているのかな?読んでいて思うのは、いまのこの状況。お二人がどんなインテリジェンスを入手して、その分析をおこなっているのか。本書のような対談で読んでみたい気がした。
なかなか面白かったので、両氏の最近の著作や手嶋氏の小説を読んでみようかと思う。
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