ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2012.06.09,Sat
『ロケット 21世紀の宇宙開発』読了。【☆☆☆☆】
1990年の本。
今から22年前。
日本主力大型ロケットのHⅡAはまだ開発中だし、アメリカのスペースシャトルはもちろん現役。ISS(国際宇宙ステーション)はまだ作られていない。
かなり昔の話なのですが、書いてあることは、かなりマトモ。
いままで読んだ宇宙本の中で一番わかりやすかったかも。特にロケット開発の歴史は勉強になった。アメリカとソ連の冷戦構造が無かったら、宇宙開発はもっと遅れたことになったんだろう。
もっとも勉強になったと思ったのは、なぜロケットは失敗するかの話。
ロケットの部品の信頼性はシックスナインと呼ばれるほど信頼性が高い。0.999999ほど故障しにくい。100万個にひとつ故障する割合。
でも、ロケットはおよそ10万個の部品から作られている。
ということは10~20回に1回は、不良品が載ってしまう可能性がある。
どこかが壊れても致命傷にならないように安全率を大きく取ったり、冗長系といわれるような1箇所壊れても大丈夫な仕組みが組み込まれていれば良いけれど、ロケットは軽くしないと上がらない。
なので、安全率はギリギリで冗長系は組み込まれない。
というわけでロケットはおおむね95パーセント以上の打ち上げ成功率が求められる、ってことなんだって。なんで100パーセントじゃないのかな~と思っていたけど、なるほどでした。
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