ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2012.11.10,Sat
『神林長平トリビュート』読了。【☆☆☆】
大学時代に友人に勧められて神林長平氏の本を読み始めたのですが、その小説にがっつりハマッタ私なので、トリビュートされている作品群には非常に思い出が深い。
「完璧な涙」「死して咲く花、実のある夢」「我語りて世界あり」なんて繰り返し読みました。今回書かれている新世代作家たちは、ほとんど私と同世代。たくさんの同世代に影響を与えたとは思いませんが、ごく一部の同世代には深い影響を与えたと思います。
そんななか、様々な個性に溢れた作家たちに書かれている影響で、非常に面白く読める作品と、全く合わない作家とふたつにわかれました。
辻村深月「七胴落とし」
仁木稔 「完璧な涙」
森深紅 「魂の駆動体」
この作品は私には良かった。
一度も読んだことのない作家さんなので今度、別の機会に読んでみようと思います。
ちなみにもう2度と読みたくないなぁ、と思った作家さんもいた。
逆の意味で名前を覚えておこうと思う。ここには書かないけれど。
ちなみに伊藤計劃氏にも「過負荷都市」の依頼もいっていたようですが、それは叶わずして亡くなってしまったとのこと。非常に残念です。
ちなみに一番良かったのは?と聞かれると実は神林長平氏の序文である「敬意と挑戦」だったりして。神林氏テイストがしっかりつまっている素晴らしい文章。
そのなかに「自問に対する自答、それがぼくの小説になっている」とあって、それが神林小説を端的にあらわしていると思いました。また最後には非常に挑戦的なことも書いてある。さすが、というべき。これからも楽しみだ。
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