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Posted by watari - 2013.05.11,Sat
第1回目でなんとか水漏れのないぐい呑みを一個作ることができました。でも、破裂やら爆発やらひび割れやらいろいろな失敗もしました。で、ネットと本でお勉強。
 
どうやら割れには砂を入れると割れにくくなる、と書いてあったので、さっそく野尻湖に釣りに行ったときに拾ってきた砂を粘土に投入。10~20%入れると良い、なんて書いてあったので、500gの粘土に100gの砂を入れました。比率にして16.7%。
 
これが、見た感じ、かなり多い感じ。
練っていっても砂が入っていかない。時間を掛けて少しずつ練りこんでいきました。
 
で、やっとのことで砂を練り入れたのですが、そうしたら伸びが悪くなって成形が上手くいかない。。。
 
先日作ったぐい呑みを作ろうとしても、口元の部分が割れてしまってカタチになりません。四苦八苦しながら、水を足したりしながらやってみるも上手くいかない。
 
最終的にはもともとあるぐい呑みを元型として、それに粘土を押しつけながら成形することでカタチにしました。ひとつだけ奇跡的に大きめのぐい呑みが出来たのですが、これが安定的に作れるといいなぁ。
砂を入れると成形は非常にやりにくかった。
 
 
次に乾燥。
先日は1時間ドライヤー乾燥でしたが、今回は念を入れて1時間乾燥後に冷やして、さらに1時間乾燥としました。たまたまお客さんが来たので時間を長く掛けられて良かった、かも。と思っていましたが、そのとおり、今回は爆ぜることはなくなりました。やっぱり乾燥大事かも。もちろん砂を入れた効果が出ている、ということもあると思います。成形で苦労した甲斐があった。
 
次に素焼き
DSCF8964_640.jpgDSCF8972_640.jpg素焼きにも時間を掛けることにしました。
最初は網焼きで焼いた後、その後、ゆっくりと炙るようにして焼成。
多少、焼き締まっても良いつもりでやっていきました。投入した炭が無くなるまで、時間にして3時間くらい。立派に焼けました。この時点で脱落なし。前回よりも成長している、かも?
 
 
DSCF8974_640.jpgDSCF8978_640.jpgさて、本番の焼成。
一部には釉を掛けましたが、ドライヤーで完全乾燥させておきました。
そのあとドライヤーで温度を上昇。
 
七輪の扉から30センチ→20センチ→10センチ→ゼロまで約3分間隔で詰めていきました。
DSCF8980_640.jpg最初にぐい呑みを3つ同時をやってみたのですが、これが素晴らしい感じに焼けました。写真はモノを引き上げたところ。じょじょに冷えると同時に表面のガラス層が割れる音がピキピキと響きます。
見た目は大成功じゃない?という感じ。
 
でも、ふたつのぐい呑みはひび割れが大きく水漏れあり。う~ん、仕方ない。これは金継でもしてみよう。焼き締めの金継は映えるに違いない。
 
DSCF9081_640.jpgDSCF9084_640.jpg
大きめのぐい呑みは洩れなし。今回、最高の出来栄え。湯呑みにも使えそうなサイズです。
 
 
砂を入れた影響で、ざらっとした感じになりましたがコレはコレで良い感じ。荒々しい感じが七輪陶芸的な作品になったような気がします。また緑と黒と薄い赤の合わさり方がいいんですよね。
 
DSCF9075_640.jpgこの後、調子に乗ってさらに焼成をしたんですが、ここで失敗。
同じように温度を上げていったところ、七輪の温度が上がっていた影響か、温度が上がり過ぎてしまいました。結果、器はカタチを保てずにドロッと溶けてしましました。(一番手前のカタチを保っていない塊)なるほど、この色まで温度を上げると溶けちゃうんだな、ということがわかりました。
 
DSCF9078_640.jpg
でも、溶けてしまったり、カタチが崩れたりしたモノを観察するとまた良い色が出ているんです。見れば見るほど面白い。表面のヒビも良い感じになっています。
 
溶けたり、カタチが崩れる直前くらいの焼成が良いのでしょう。でも、それを七輪でコントロールするのは非常に困難。でも、毎回違った温度になってしまう七輪の特性と、風を強制的に送り込むことで偶然が呼ぶ自然な灰かぶりとなって面白い味になるんだと感じました。
 
とりあえず今回のGWはこれで終了。
次回は夏休み。それまでに座学で勉強をしておきます。
成形が難しかったから、手ろくろだけは買おうかな?
 
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Comments
たしかに
割れても見栄えというか景色がとても良いですね。

技術の蓄積は勿論必要なんでしょうけど、
それだけでは完結しない、何か自然の作用があるんでしょうね。

仕事としては事前に危険予知して完璧に仕上げるのが当たり前に思いますが、
こういう偶然に任せてみないと分からないというところが面白いですね。
我々の会社の製品では(という普通のメーカーなら)あり得ないけど(笑)

次回作も期待してます!
Posted by 魚花 - 2013.05.11,Sat 22:51:02 / Edit
偶然の産物
焼き締めの自然釉がしっかり掛かった良い色に
なりました。磁器の色絵もいいんですが、
こーいうの私は大好きなんです。
特に偶然・自然のおよぼすチカラというのは以前から
興味のあることで飾り塗りが好きなこともそのひとつ
なのかもしれないなぁ、と思ったりもします(笑)

ちなみに量産化は別ですが、新規開発の場合
天啓というか偶然というか思いつきというか、
そーいう部分も非常に大事なことだと感じてます。

それがない奴はセンスがない奴、
カッコ良い機能的な製品が思いつく奴はセンスがある奴、
なんていいますけど、そーいうのって偶然をつかめるか?ってところがあるのかな、と感じてます。
特許取ってかないと勝負にならないものことが多いのですが
ホント、どちらが早く思い付くかの勝負ですから(笑)

もちろん、そこから量産化まで理詰めでなければ
いけませんけどね(笑)

次は夏休みです。
長期休暇の楽しみが増えました。
Posted by watari - 2013.05.11,Sat 23:03:00 / Edit
無題
お~、すごいです!自分で1から作ったんですね。
この日記、陶芸の先生やってる友達に見せようと思います^^)
教室でも出来上がった土を使ってますもんね、それを土から作るとは、なかなかできないかも。と思います。
しかも一人で・・。
失敗は成功への近道☆でかしましたね♪
そして出来上がったおちょこ。おめでとうございます♪♪♪
Posted by カオルンボ - URL 2013.05.12,Sun 12:35:33 / Edit
七輪陶芸
何にも知らないままやっているので、
恥ずかしいです。
でも、知らないからこそ楽しいのかもしれません(笑)

土は市販の信楽赤土に砂を混ぜて作りました。
そのほうが急熱急冷に強くなるそうです。
ふつうであれば数時間掛けて熱を掛けて、
冷ますのも時間を掛けていますものね。
七輪だとそのあたりの調整が難しいのです。

七輪陶芸は焼くことも含めて、自分で出来るので
失敗も多いんですけど、それだけ面白いことが多いような気がしてます(笑)

お猪口、けっこう気に入ってます(笑)
Posted by watari - 2013.05.12,Sun 23:23:05 / Edit
溶けるとは
すげー、溶けちゃうのねぇ。。。
これも砂の影響??
てか、砂を練り込む事自体が意外でした。
仕上がりは良い質感ですねぇ。
これは良い愉しみだなぁ。。。
Posted by かっしー - URL 2013.05.13,Mon 00:46:52 / Edit
温度の上げすぎ
通常であれば1250℃くらいで焼成するのですが、
1400℃くらいまで上げてしまったようなんです。
そーなってくると溶けてカタチを保てなくなるようです。

砂を練りこむことで良くなるのは、温度の急熱と急冷に
強くなるということ。いわゆる膨張と収縮を少なくすることで
割れが少なくなる、って理屈のようです。

楽しい趣味、見つけましたよ(笑)
Posted by watari - 2013.05.13,Mon 22:06:45 / Edit
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