ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2012.10.21,Sun
ルアーを作るうえで、泳がしていたルアーを水中でピタッと止めたい、という希望があります。いわゆるサスペンドって奴ですね。
ですけど、それはなかなか難しい。
水の温度で、水の比重も変わるということもありますし、自作ルアーの場合は、バルサの比重がかなり異なるってこともあります。なので、ちょっと沈む、ちょっと浮くを狙って作ってみるものの、なかなか安定的に作りだすことが難しいわけです。前回作った管釣りクランクもシンキングが出来たり、フローティングが出来たり。それってバルサの重さが全然違うからなんですよね。
で、今回のテーマは『安定的に海水でスローシンキングにする』と設定しました。
スローフローティング or スローシンキングを安定的に作るにはルアーの体積が測定できれば、理屈上可能のハズ。
もちろん、ボディを安定的に同じサイズで削りだすことができるのか?
またバルサの比重のバラツキ大なので、絶対的な方法ではないかと思いますが、適当に作るよりは安定的かと思います。
体積の測定方法は簡単。
実は本業の方でも一般的に使う方法です。
必要なものは精密重量計。
私が持っているものは最小単位は0.01。最大重量は100g。
かなり安く売っていて、アマゾンのレビューを見ると当たりハズレがあるようですが、私が購入したものはどーやら当たりだったようでいまのところ問題なく使えています。
測定は以下の方法です。
①精密重量計に細口のプラ容器に水を入れて、袋引き(ゼロ合わせ)。
水は水道水。4℃じゃないと正確じゃない!!ということは、とりあえずウッチャッテおいてください。
②フォーセップかラジペなどアイを掴みルアーをゆっくりと水に入れます。
掴んでいる部分が水に入るか入らないかのところで止めます。
③プラ容器の底にルアーが付かない浮いた状態での重量が、体積(cm3)となります。
これは水の比重が1g/cm3であることから、水の中にルアーを入れたことで見かけの上でルアーの体積分のの水が増えたことから換算して測定しているわけです。
精密なメスシリンダーに沈めてアルキメデスのように測定しても可能ですが、細かなところまで読み取りするのは困難。これは単純に重量計の対象単位まで測定できるのが簡単なのです。
ただ手で持って計測するので、ちょっと数値は振らつきますけどね。
紐で吊るす、って方法もシンキングルアーならばOK。でも、それだとフローティングルアーは測定できないので、やっぱりフォーセップが良いかも。
で、そのあと。
ルアーの重量を測定します。
体積>重量であれば、淡水の場合フローティング。
体積<重量であれば、淡水の場合にシンキングです。
海水の比重はネットで調べてみると25℃状態で1.025。
体積×1.025>重量であれば、海水の場合にフローティング。
体積×1.025<重量であれば、海水の場合にシンキングになります。
そこで手持ちの市販品(フック・スナップリング無し)を調べてみました。
体積 重量 体積×海水比重:1.025
CD9 9.90cm3 10.23g 10.14(重量との差 +0.09g)
アスリートS 5.70cm3 5.91g 5.84(重量との差 +0.07g)
どちらも海水比重でギリギリでシンキング。
さすが名作。フックとスプリットリングが無い状態でスローシンキングですね。
実釣では、フックとリングのサイズによりますが、ゆっくり沈む状態なのでしょう。
名作ならではの設定かもしれません。
さて、自作ルアーの方ですが、ボディブランクを沈めても良いですが、耐水処理をしないと水がしみ込んで面倒ですので、まずは1個作ってみて体積を測定して、そこから狙いのウェイトを入れ込んでいこうかと思っています。
狙い通りにいくか?は、まだしばらく時間がかかりそう。
やっと涼しくなってきたんですけど、そのせいか、やけに眠いんですよねー。
いそぐ訳ではないので、ボチボチのんびりやっていきます。
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