ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2013.06.09,Sun
『メインの森をめざして』読了。【☆☆☆☆☆】
釣りやハンドメイドをしない日はあれど、本を読まない日はないわけで、毎日、本は読んでいるのだけど、このブログではハンドメイドや農園ネタが続き読書ノートは久しぶり。だいぶ溜まってきたので、これからはしばらく週1は本の感想を書いていこう。そうしよう。
副題は「アパラチアントレイル3500キロを歩く」。
アパラチアントレイルというのはアメリカのアパラチア山脈に沿って縦貫する長距離自然歩道。アメリカ東部のジョージア州からメイン州にかけての14州にまたがる約3500キロとのこと。(wikiより)
ちなみに日本の本州の長さは約1300キロ。往復+片道。。。想像を絶する。
著者いわく日本はピークをつなぐ縦走は多いけど、トレイルとしての長距離遊歩道が少ないとのこと。
山ばかりの小さな島国だからねぇ。だからこそ大陸の長距離自然歩道に憧れがあったのかもしれない。その著者がアメリカの3大トレイルのひとつであるアパラチアントレイルを187日間で歩いたことが書かれたドキュメンタリー。
当然、想像を絶する3500キロためゼロデーというような休憩の日(といっても著者はブログをアップしたり協力会社に文章をインターネットで寄稿したりする日)、また途中で日本に帰国したりしながら、毎日の記録を取っているのですが、これがまた飾らず驕らず気取らずでいい。特に足の痛みの話や、歩きたいけど歩けないこと、逆に歩き過ぎて翌日つらいこと、など生々しい心の揺れが続くのが良いのです。
妙に着飾ったような文章は読むほうが食傷してしまうことが多いですが、シンプルながらも読みやすい文章で気に入りました。
妙に着飾ったような文章は読むほうが食傷してしまうことが多いですが、シンプルながらも読みやすい文章で気に入りました。
また途中に挟まれる花の写真やトレイルを歩く人々の顔の写真も良かった。こちらも気負いがなくて良かった。一眼レフを持ち歩くことは歩くことにとっては厳しい、と文中に何度も書かれていましたが、この本にこの写真が挟むことが出来たことには価値があった。
ちなみにこの本とても厚い。
ざっくり5センチ以上。通勤かばんに入れて持ち歩くのも重たかったです。通勤電車で片手持ちでページを捲っていくのも大変だったけど、それもまたこの本の特徴であるので良し、です。
残念ながら著者の加藤則芳氏は今年4月17日亡くなられました。
この本は亡くなったことを知って読もうと思いました。
氏のことを知ったのはポッドキャスト「学問のススメ」を聞いてから。
語り口に興味を持って、そのあとに何冊か読んでみました。あとがきにも書かれていましたが「歩きのプロ」である氏が筋肉の病気に罹られたというのは非常に悔しいことでした。
語り口に興味を持って、そのあとに何冊か読んでみました。あとがきにも書かれていましたが「歩きのプロ」である氏が筋肉の病気に罹られたというのは非常に悔しいことでした。
アパラチアントレイルはちょっと難しいかもしれないけれど、氏が協力したとされる信越トレイル。初めて知ったけど、嫁さんの実家にでも帰ったときにでもちょっとの距離でも良いので、いつか歩いてみたいなぁと感じました。まずはガイドブック、買ってみるかな。
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