ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2014.11.15,Sat
『上がれ!空き缶衛星』読了。【☆☆☆☆】
川島レイ氏著。04年発行。
空き缶衛星とは空き缶サイズの衛星のこと。いわゆるカンサットという奴です。学生が教育の一環としてアマチュアロケットで4000mまで打ち上げて、電波を受信しようという試みのこと。この本の中では学生たちが奮闘してその空き缶衛星を作り上げることを実名ドキュメンタリーで語られています。
いまではISS(国際宇宙ステーション)から100×100×100mmのキューブサット(CubeSat)放出トライなどをしていますが、10年ほど前まではこんな小さな衛星を作れるとは思われてなかったようです。
ちなみにこーいう本にありがちな工学系エンジニア(今回は東工大と東大の学生です)は、ちょっと変わっているだとか、そーいうような枝葉ばかりになってしまうのですが、今回の本はあえて工学的なことに踏み込んで、素人には難しい記述でもさらっと書くことでその難しさや重要さがわかり、非常にわかりやすく私にとっては楽しい本でした。
空き缶衛星とは空き缶サイズの衛星のこと。いわゆるカンサットという奴です。学生が教育の一環としてアマチュアロケットで4000mまで打ち上げて、電波を受信しようという試みのこと。この本の中では学生たちが奮闘してその空き缶衛星を作り上げることを実名ドキュメンタリーで語られています。
いまではISS(国際宇宙ステーション)から100×100×100mmのキューブサット(CubeSat)放出トライなどをしていますが、10年ほど前まではこんな小さな衛星を作れるとは思われてなかったようです。
ちなみにこーいう本にありがちな工学系エンジニア(今回は東工大と東大の学生です)は、ちょっと変わっているだとか、そーいうような枝葉ばかりになってしまうのですが、今回の本はあえて工学的なことに踏み込んで、素人には難しい記述でもさらっと書くことでその難しさや重要さがわかり、非常にわかりやすく私にとっては楽しい本でした。
また学生たちの人間模様についても、創作なのか詳細な取材なのかわからないけれど、臨場感たっぷりな学生たちが描かれていて、ココも面白い。衛星打ち上げまで寝る間もなく、自宅にも帰れず、爪の色が変わってこようが完成まで踏ん張るというようなところ。
我々エンジニアにとっては、恒例行事であって、特に疑問すら起こらないところではあるものの?だいたいこーいう部分については変に書かれてしまうことがあるのですが、特に変な記述もなくスラスラと書かれていてこれも笑えてしまった。今回出てくる東大・東工大の学生はほぼ男子で衛星作り以外の日常が出てこないのもそれも微笑ましい?
いわゆる宇宙エリート学生たちが社会に出て、日本の宇宙村を支えてくれているのだと思うと心強い。学生たち(本名も書かれている)の名前も将来JAXAのプロマネで出てきたらと思うと楽しみです。
さて、あと2週間ではやぶさ2打ち上げ。非常に楽しみなのだけど、これにも相乗り小型副ペイロードとして3機の小型衛星が一緒に打ち上がります。
多摩美のアートサットは前から話題になっていて、どーなるか楽しみですが、それぞれ上手く電波受信ができると良いなぁと思っています。
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