『世界を知る101冊 科学から何が見えるか』読了。【☆☆☆☆☆】
先日読んだ海部宣男さんの本が非常に面白かったので、図書館で探してみた。
いくつかあった中でこの本をピックアップ。どうやら最近出た本のようで科学など様々な本の感想が書かれた書評本となります。
101冊、ずらっと書評が書かれているのですが、非常に質が高い。その文章はハッとするひらめきがあり、読んでみたいと思わすチカラがあります。
読んだことのある本は数冊。
殆どの本は、読んだことがなかったと思います。
そんななか読んでみたいと思ったものを自分用メモ。
◎グラフィック日本列島の20億年
日本列島の素材は20億年前にはできはじめていたらしい。しかし日本列島の今の形がほぼできあがったのはせいぜい1000万年前。
◎楽園考古学 ポリネシアを掘る
◎寿命論
寿命は生物が進化の中で自ら導入し作り上げたシステム。真核細胞の大型化に起源があると著者は考える。遺伝子も大型化するので、転写に時間がかかりミスコピーによる劣化が増え、リセットしないと子孫が残せない。そこでリセットのため、有性生殖(雌雄)が導入された。一般に性の誕生の理由とされる両性による遺伝子多様化のメリットは2次的効果とされる。
◎月をめざした2人の科学者
最終的には秘密主義のため人材面でも広がりをもてなかったソ連と、公開により民間を含む技術開拓を広く進めたアメリカの差が出てきた
◎イワシと気候変動
実はイワシの不漁は、気候変動や乱獲ではない。科学では常識とされていることも行政には反映されにくい
◎活火山富士 大自然の恵みと災害
知ろうとしないから恐ろしい
◎カラカウア王のニッポン仰天旅行記
◎シュリーマン旅行記 清国・日本
◎旧石器発掘捏造のすべて
そのほかにもハッとした言葉を以下にメモ。
・予想しなければ予想外のものは見出せない
・科学にとっての知覚や経験の欺瞞性と限界(たとえば地球を丸い等)
・地下に住む超好熱菌こそ地球生命の起源ではないか。そうであれば、全ての惑星に地下微生物が住んでいるかもしれない。
・戦国時代に来日したイエスズ会の宣教師は、日本人は勤勉で清潔でと褒めちぎるいっぽうで「驚くほど嘘つき」と異口同音で書いていたそうだ。
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