『山中伸弥先生に、人生とｉＰＳ細胞について聞いてみた』

『山中伸弥先生に、人生とｉＰＳ細胞について聞いてみた』読了。【☆☆☆☆】

ノーベル賞受賞した山中先生の本。

なにか1冊くらいは読んでおこう、ということで予約してやりてきた。

 

流行りに乗った本らしく字は大きく余白も多い。

でも、テレビ的な妙なたとえ話の誤魔化しはなく、丁寧に説明していてわかりやすい。

また後半部分のインタビューも、専門的に踏み込んだ上で率直な言葉が説明されていて好感がもてる。こーいう本にはハズレが非常に多いけれど、この本はハズレではなかったみたい。わかりやすかった理由としては、山中先生の説明能力と自己プロデュースを訓練されていた、ということもあるだろうけど、専門家らしからぬサービス精神旺盛なところや、先生自身の性格的なところもあるだろうと思う。

 

本人も書いておられるが様々な幸運と出会いに導かれて、ｉＰＳ細胞を発見された。でも山中先生でなければ幸運を引き寄せられなかったのではないかと思う。ノーベル賞は功績をたたえる賞であって、今現在の現役研究者に与えられることは少ない。けれど、今回はまさにこれからの発見に与えられたということで、世界中の期待も大きい。

 

今回の発見が山中先生に発見されたことは人類にとっても幸運だと思う。
利己的な方が悪いというわけではないけれど、この技術を世界に役立てたいと思う人が発見して本当に良かった。

今後の活躍に期待したい。