ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2013.08.18,Sun
『日本沈没 第2部(上・下)』読了。【☆☆☆☆】
小松左京氏の「日本沈没」は、実はまだ未読。
機会が無かったうちに映画化されてしまって、ベストセラーは読まない病に掛かっているので読むチャンスを失ってた。
そーこーしているうちに小松左京+谷甲州というクレジットで『日本沈没 第2部』という本が出版されているのを見つけて、谷甲州ファンとして読まねば、と読んでみた。
ちなみに小松氏は第2部を構想してのだけど、高齢となったため小松氏に代わって谷氏が代筆したため、このようなクレジットになっている。こーいう仕事ってきっと大変だったと思うけど、この作品では成功したと思う。
ちなみに小松氏は第2部を構想してのだけど、高齢となったため小松氏に代わって谷氏が代筆したため、このようなクレジットになっている。こーいう仕事ってきっと大変だったと思うけど、この作品では成功したと思う。
谷氏独特の文体はそのままならも、日本が沈没してからの各地に難民として散った日本人漂流を描いていて、これがいまの2013年の世相を映していて驚く。優れたSFは未来の鏡だ。
また日本人に対する評論もいろいろと納得できて良かった。日本人は国に忠誠を誓うのではなく組織に忠誠を誓う特性がある、という記述があった。確かにその通りなんじゃないかと思ってしまった。
また日本人に対する評論もいろいろと納得できて良かった。日本人は国に忠誠を誓うのではなく組織に忠誠を誓う特性がある、という記述があった。確かにその通りなんじゃないかと思ってしまった。
小松氏は日本沈没を日本が滅亡寸前になった場合に日本人がどうなるか?どのような行動をするのか?を描きたくて日本沈没を書きたかったとのこと。311や原発問題に対する日本人評にもつながっているようでこれも予知的だ。
ポイントでの説明が多少省いているので、物足りない人もいるだろうと思うけれど私は読者に考える余地を残しているところが谷氏らしくて好き。こりゃ、日本沈没も読まなきゃ駄目だね、というわけで近いうちに読まなきゃ。
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