ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2016.07.10,Sun
『死都日本』読了。【☆☆☆☆】
石黒耀著。
熊本地震の際、破局噴火がネットで話題となりました。
破局噴火とは、有史以来では未だ発生はないものの、地球誕生以来は何度も繰り返されている噴火であり、いまもし過去に発生したことのある九州で起これば日本人、そして国家としての日本は絶滅の可能性があるという噴火のこと。
そのときに、それを扱った小説があるということで、図書館で予約。既にけっこうな行列となっていましたが借りて読んでみました。
西暦20XX年。霧島火山帯で始まり、南九州を壊滅させ・・・という物語。
かなり厚めのある文庫本でしたが、なかなか読ませてもらいました。特に古事記や大和王朝と噴火との関わりあいというのは非常に面白い。そーいう学説がホントにあるなら読んでみたい。もし完全なフィクションであれば、その手腕やさすがというところ。
『地震で国家は滅んだことはないが、噴火では数多の国家、それに生物が滅んでいる』というのが文中にありましたが、なるほど。確かにその通りだと感じました。火山は地球そのものであり、人知を完全に超えていて、まったく手に負えない。
日本の再生へのプロセスも小説で書かれていましたが、個人的にはもっと噴火だけで良かったような気が。その生々しさ。恐ろしさは際立っていました。ただ政治的な、人間的な動きがなければ、落としどころがなくなってしまったのかも。なかなか面白かったです。
熊本地震の際、破局噴火がネットで話題となりました。
破局噴火とは、有史以来では未だ発生はないものの、地球誕生以来は何度も繰り返されている噴火であり、いまもし過去に発生したことのある九州で起これば日本人、そして国家としての日本は絶滅の可能性があるという噴火のこと。
そのときに、それを扱った小説があるということで、図書館で予約。既にけっこうな行列となっていましたが借りて読んでみました。
西暦20XX年。霧島火山帯で始まり、南九州を壊滅させ・・・という物語。
かなり厚めのある文庫本でしたが、なかなか読ませてもらいました。特に古事記や大和王朝と噴火との関わりあいというのは非常に面白い。そーいう学説がホントにあるなら読んでみたい。もし完全なフィクションであれば、その手腕やさすがというところ。
『地震で国家は滅んだことはないが、噴火では数多の国家、それに生物が滅んでいる』というのが文中にありましたが、なるほど。確かにその通りだと感じました。火山は地球そのものであり、人知を完全に超えていて、まったく手に負えない。
日本の再生へのプロセスも小説で書かれていましたが、個人的にはもっと噴火だけで良かったような気が。その生々しさ。恐ろしさは際立っていました。ただ政治的な、人間的な動きがなければ、落としどころがなくなってしまったのかも。なかなか面白かったです。
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