ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2012.12.09,Sun
『決断する力』読了。【☆☆☆☆】
猪瀬直樹氏の作品。
東京都副知事時に起こった311震災の際の決断の重要性について書かれた本。
調子の良い手前味噌的な本であるため、読みモノとしては?ではあるが、内容はそれなりに面白い。ツイッターを使った震災時の対応は私もリアルタイムで見ていたけど、非常に上手くいったと思うし、石原都知事との組み合わせは有事の際は良かったと思う。
文中に「有事の際は変人が役に立つ、秀才は役に立たない」ということが書かれていたが、それは確かに、と思った。官僚の言うところの「前例」にのっといていたら、スピード感はなくなるし、そのうえ充分な対応ができるとは思えない。
変人はそのあたりを前例を合えて無視して、対応していく。この猪瀬氏の言うところの変人とは、自身のことや石原氏のことを言うのだろう。
現在の東京、そして日本は、ある意味、百家鳴動の乱世に近い状態かと思う。
それだからこそ変人たる猪瀬氏の活躍が期待できると思う。
ただひとつ気になっている点がある。
猪野氏の出身は、私の父親、そして嫁さんと同じ北信(長野市)。
いわゆる長野の県民性である「生真面目・勤勉・議論好き・頑固で融通が利かない」という面が非常に強く、そしてそれが良い方向に現れている方と思う。
融通の利かなさ、については、震災時の対応を見る限り現場に即しつつ柔軟性もあって、でも、頑固な部分もあって、政治家としてはある意味あっても良い特性かと思う。
但し、他にも長野の県民性の「潔癖、攻撃的なわりに打たれ弱い」もあると思うのですが、それがこれからの政治家として充分に対応できるか?というところに不安がある。ツイッターを見る限り、自分への攻撃に対して過剰防衛的な反応が多いような気がしてならないので、都の矢面に立ったときにどうなるか。
個人的には自分の上司には絶対したくはないけど、東京都知事としては期待しているだけに、清濁合わせ飲んで東京を盛り上げてもらいたい。
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