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Posted by watari - 2012.12.22,Sat

 

『宇宙基本計画(案)』へのパブリックコメントを募集しているとのことで、ツイッターと動画での松浦晋也氏の呼びかけに応えて「はやぶさ2」に対して送ってみた。
(動画は2時間超ありますが見応えがありますので必見です)
 
初めて送ってみたのだけど字数制限があるとは知らず、長文をイキオイで書いたのでこちらに保存しておこうと思う。結果的にはこれを半分くらいに削って送ってる。パブコメということで冷静なところだけを抜き取ってます。伝わると良いのだけど。
 
もし「はやぶさ」に興味を持って、続きの夢を観たい方はコメントしてみてください
納期は12/25。場所は内閣府HPのこちらです
 
以下は全文。送ったのはこの半分くらいにしたもの。

 

『はやぶさ2』の予算について御意見申し上げます。
是非、実行していただきたいと考えております。
 
「何か叶えたいことがあるならば、人を頼りとせず、
自らに何が出来るか考える」
小惑星探査機「はやぶさ」に教えられたことです。
 
その言葉を胸に、今回初めてになりますが、
パブリックコメントを書かせていただきました。
 
私は中小機械メーカーにて設計開発業務に従事しております。
開発業務というのは、いつの世でも厳しい世界ではありますが、
昨今の円高の影響にて、さらに厳しい状況となっており、
エンジニアは「つらい」「大変」「報われない」と言われて久しいです。
 
確かに給料は他の業種と比べれば少ないです。
ですが、世の中の進歩に少しは役に立っているということの
自負を持って毎日の仕事をしております。
 
世の中は「日本は『ものづくり』大国である」という言葉を使いたがりますが、
世界と最前線で殴り合いを続けている我々からすると、それは虚像であります。
僅差にて世界の最前線で踏ん張っているところ、蹴落とされたところ、
全く立ち向かえずに退場するところ、様々です。
 
幸い私がいる分野では、僅差にて世界の先端を走っていますが、
それも先人の上に積み上げた技術を更に少しずつ少しずつ
積み上げているからです。
 
技術開発は失敗を積み上げて、その失敗からのノウハウで開発を成立させます。
劇的なスピードで進むということはありえません。
静かに多くの失敗と僅かな成功を繰り返していくのです。
それが技術の開発と考えています。
 
さて、「はやぶさ2」に関してです。
 
幸いなことに、深宇宙探査の分野で「はやぶさ」で世界の舞台に躍り出ました。
このことは日本だけでなく、世界に認められていた業績です。
少なくともこの瞬間は日本は世界の最先端を走っているのです。
 
さらに良かった副産物として「日本の技術力」ということがネットメディア、
小学生を中心とした若者などに強くアピールすることが出来たということです。
 
個人的には非常に大きなことではないかとエンジニアとしての
私は強く感じました。
野球選手でもなく、サッカー選手でもなく、
エンジニアになりたいと思う若者が増えてくれるというのは嬉しいことであります。
 
その成功したはやぶさの後継機である「はやぶさ2」に対し
予算が認められないということは、強い不満を感じます。
 
技術開発で成功をしても次の開発が認められず、
「つらい」「大変」「報われない」のであれば、
日本全体のモチベーションを維持することはできません。
成功したものは報われる、ということ。
信賞必罰と言いますが、これは会社でも国家運営でも
最も重要なことと思います。
 
深宇宙という分野は、これから50年、100年の
大計を担う研究分野であります。
遅かれ早かれ間違いなく地球人は宇宙に飛び出します。
いま時点、その最先端グループに日本はいるのです。
新しい分野だから「はやぶさ2」は失敗する可能性もありますが、
失敗のうえに成功があるのです。
チャレンジ&失敗の無いものには成功はありえないと思うのです。
 
また、この分野で国家間の競争で蹴落とされるならまだしも、
自ら不戦敗を決め込み、他に譲ってはならないと思うのです。
 
 
もうひとつ。
これは、とても個人的なことです。
でも、私にとっては重要なことです。
 
はやぶさは私の心を強く揺り動かしました。
はやぶさが帰還したときの映像を見て、私は涙が出ました。
またラストショットとも呼ばれる地球の写真を見て、さらに泣きました。
30も半ばを過ぎた男がです。
 
この夢をもう一度見たい。
もっとその先、続きを見てみたい、ということ。
これは個人的な願望となりますが、私の強い思いでもあります。
 
 
それでは、最後になりますが、
震災後の日本にとって、後ろ向きな案件は山ほどありますが、
前向きな案件は数少ないです。そのひとつの大きな目玉となりえる存在です。
 
この件、前向きな御検討のほどを宜しくお願い致します。
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