ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2006.02.01,Wed
「未開の顔・文明の顔」(中根千枝・中公文庫)読了
作者が1953年から1957年にインド・ヨーロッパに留学した時に出会った人々の印象を書いたもので、研究報告ほど堅苦しくなく、旅行記やエッセイの類のものほど軽くも無い。
実は高校生の時、一度読んでいる。
読書好きの友人が「最近読んで面白かった」と言っていたので図書館で借りて読んでみたのだ。そんなに期待していなかったのに、思いのほか面白かったという印象があって、いつかもう一度読んでみたいと思っていたのだ。
実に50年ほど前の話になるわけで、違和感を感じるのではと内心少々不安だったのだが、再度面白く読むことが出来た。
今の世界情勢からはずいぶん違っているのだろうが、文章が全く古臭く感じないせいか、内容にすんなりと入っていける。
作者が出会う様々な国の人々に対して短絡的な見方をせず、複雑な(歴史的、宗教的な)背景を立体的にわかりやすく書いているという印象を受けた。
できればもう一度、これらの国を訪ね歩いて、今現在の様子をレポートして欲しい。
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