『だいたい四国八十八ヶ所』

『だいたい四国八十八ヶ所』読了。【☆☆☆☆】

著者は宮田珠己氏。

以前、デビュー作の『旅の理不尽』を読んだときはライターではなく、サラリーマンだったはずだけど、それから脱サラして、いままで生き残ってた。もう２０年くらい前だったかもと思って調べてみたら、やっぱり２０年前。意外と記憶に残ってる。

調べてみたら工学部出身でリクルートに居たんだねぇ。旅の理不尽って自費出版だった。チャレンジャーだなぁ。

最近、たまたま図書館を徘徊していたら、懐かしい名前が目に入ったので読んでみました。


作風はデビューのときと変わらず。良い意味でのイイカゲンな感じ。投げやりでありながらも、チカラを抜きすぎていないため読みやすい。

”だいたい”と書いてあるとおり、お遍路のことだけが書かれているわけでもなく、完璧でもなく、かっちりしてない。でも、その脱線具合はうまく具合になっていました。ただ私も良い年になったのか、２０年前のように無邪気に笑うことができなくなっていることも感じたり。

でも、古い知り合いを見かけて、元気そうで安心したような気がして良かったです。