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Posted by watari - 2014.03.16,Sun
『夏のロケット』読了。【☆☆☆】



しばらく前に手に入れていたけどパラパラと捲ったところ、ちょっと微妙な感じなので保留していた本。宇宙関連の小説というと「下町ロケット」とこの本があがるので、読んでみようと手に入れたわけなんです。

読んでみたところ、やっぱり微妙。
ヒドイとは言わないけど微妙。

「下町ロケット」よりも詳しい人が書いているってことはわかるし、ロケットのことが好きなんだろうなぁ、ということもわかる。ポイントとしてハンドメイドロケットの夢、みたいな話がイイというのもわかるのですが、小説といえど、こーいう本では天才とマッドしか出てこないのはなんでなんでしょう。

発明には天才やマッドのチカラもいるのかもしれないですが、技術の開発には積み上げと擦り合わせの技術が必要なので、天才もマッドもあまり役に立たないのです。

きっと多少人気が出るような小説になったということで一般の人にわかりやすかった、ということがあるんだろうと思います。普通の真面目なエンジニアが単独行動ではなく、チームワークでコツコツと現実的にロケットを作るようでは人気な小説にはならなかったんだろうなぁ、と思うのです。

でも、それってフィクションとして優れているの?とも思うのです。ただフィクションとして優れていなくても人気が出る作品はあるのです。

真面目に生きていくほうがずっと物語だと思うのですが、そーいう本はドラマが足りなくて物語にならないのでしょうか。

最近、ゴースト作曲家やSTAP細胞の件から物語性ということ良く考えるのですが、私は人間はフィクションがないと生きていけないと確信しているのですけど、実は熱望しているのかも、とも思うようになってきています。

ちなみに登場人物の中で材料工学の専門家?みたいなのが出てくるのですが、その彼が傾斜機能材料の新しい工法を開発した、というネタが出てくるのですが、それが私の大学時代の研究テーマと同じで笑ってしまいました。

その当時、何年も継続していたし、さほど世の中に対してインパクトのあるネタではないと思っていたけれど、それを使って、小説のネタとして出てきたので笑ってしまったなぁ。改めて奥付を見てみたところ、私の卒業と同じ年の本。どっかで取材していたときに出てきたのかな?
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