『庭仕事の愉しみ』

『庭仕事の愉しみ』読了。【☆☆☆☆】

１０年ほど前に『庭仕事の愉しみ』が売れた時、ヘッセ好きとしては読もうかどうしようかかなり迷ったです。ですが、ヘッセならばいつか必ず読みたい時が来るはずだということで今まで読まずにいたのです。最近、園芸に興味が沸いてきていまして、ちょうど良い機会だということで図書館で借りてきました。

この本はヘッセの趣味であった園芸・ガーデニングの文章をまとめた本です。久しぶりにヘッセの文章を読んだのですが、その繊細で意志の強い文章が染み渡るようで心地良かったです。

なぜヘッセが好きなのか？と問われるとよくわからないのですが、やはりヘッセは私の最も好きな作家です。それとヘッセ自筆の花や風景の水彩画も掲載されていたのですが、色彩が鮮やかでヘッセの文章とはまた違った味があって良かったです。

今年は春になったらいくつか植物を植えようと思っています。でも、うちには庭はありません。鉢植えが置けるようなベランダがあるだけですが、それでもなにを植えようか楽しみに悩んでいます。