『沈まぬ太陽』

『沈まぬ太陽』読了。【☆☆☆】

最近は長編（いくつか同時進行中）ばかり読んでいるので読書ノートの進みが遅いですけど、本を読むペースはあまり落ちてません。いつか読んでみたいと思っていたこの本は図書館で借りてきて読んでみましたが、山崎豊子氏の作品ということで正直言ってちょっと期待しすぎたようです。

題材も雰囲気も悪くないのですが、あまりにもドロドロしすぎ。
通勤時間に読んでいて不快。
ウチの会社の組合はこんなにひどくないけど、朝から落ち込んでしまいました。
こんなにされんならスグに辞めれば済むのにと、思うのは大企業に勤めないものの気楽な考え方なのか、それとも主人公たちと気概が違うのか。少なくとも今はそーいう時代じゃないですね。

週刊誌で連載されていたことが原因かどうかはわかりませんが、過激系な文章が多かった。もちろん、理想を語る主人公たちに対してドロドロした政治なことに押しつぶされていくことにこの物語の妙味があったのだろうけど、だから、どーなんだというところがないので読んでいてツライ感じでした。

どーせここまで書くのだったらノンフィクションにしたほうが良かったのではないかなぁ。