『猫にかまけて』

『猫にかまけて』読了。【☆☆☆】

基本的に町田康の文体はキライ。
どちらかといえば大キライなほう。

読み始めは、読むのをやめようかと思ったほどだったけど、中盤からヘッケちゃんの話が出てきたところで飾り立ててギトギトだった文章（きっと町田氏の持ち味なのでしょうけど）が、すんなりと素直でシンプルな文章になってきて読みやすくなると同時に内容的にも素直に読めるようになってきました。

拾い猫ヘッケちゃんと２２歳超長寿猫ココアちゃんの介護と死の看取りは、猫飼い・犬飼いとしては感情を揺さぶられました。飼い主のどーしようもない感情がとてもよく表現されているように思いました。きっと町田氏の等身大の姿が思わず出てきてしまったのだと思います。

猫好きか町田康好きならオススメです。

それにしてもいつのまにかカテゴリーの「猫々」が「読書ノート」に追いついてきたみたい。読んだ本のリストは増えているんだけど、なかなか感想が追いつかない。
どんどん書いてかないと。