『職人と語る』

『職人と語る』読了。【☆☆☆☆】

永六輔氏が各地の職人さんと語らうというエッセイ。

生活様式が変わって職人の作った品物が買われなくなり、売れなくなると職人が減っていき、数少ない職人の作った品物が高くなって更に買われなくなってしまうという悪循環が続いていると本の中で語られています。

なにか良い方法はないかといろいろ対談していますが、抜本的には解決が難しいようです。

私の小学校時代の夢は刀鍛冶でした。それがもとで機械工学を学び、なぜかいまの仕事をしているわけですが、実際にいまでも職人さんに対し憧れと尊敬の念を持ち続けています。私自身の職人への夢はかないませんでしたが、職人さんたちの将来が安泰であることを祈ります。