『釣りにつられて』

『釣りにつられて』読了。【☆☆☆】

古今東西の釣り好きな２０人が書いたエッセイです。
釣りのエッセイは独りよがりや自慢話ばかりで辟易することが多いのだけど、さすがに選抜された作品集ということで、面白い作品が多かったです。

ただどうしても気になってしまうのは内水面での釣りのお話。

『最近は魚がいなくなってしまったが、昔は魚が溢れていて魚篭イッパイに釣ってきた。』なんて書いてあるとやるせなくて仕方がなくなってしまいます。

その「魚篭イッパイ＝魚がいなくなってしまった」という自覚が全くないのです・・・。

自然を無限のものと考えていたツケは、釣りに限らず現在の私たちや子どもたちが払い続けていかなければいけないことになるのでしょう。