『駆けてきた少女』

『駆けてきた少女』読了。【☆☆☆】

ススキノ探偵シリーズ第なん弾なのかな？ちょっと多くなってきてよくわからん。

だけど、始まったころは２０代だった主人公もいつのまにやら私よりもずっと年上。全く年を取らない小説もあるなかで年代を変えてきているのは意外と新鮮。だけど、どんどん主人公は始まったころよりも子どもっぽくなってきている。不思議。

ただ景気の良い話がたくさん書いてあったような時代は既に終わり、シケタ話に変わっていく。これは時代の流れだから作家のせいではないし、それはそれで良い。

相変わらず生活感はないし、どーやって金を稼いでいるのか全くわからないし、ススキノ探偵シリーズと言いながら、探偵らしいことはひとつもやっていない。でも、それでも良い。

それでも良いけど、今回の最後はナンなんだ？
いくらなんでもナンであろうよ。

よっぽどナンかあったの？と心配になるくらいの不出来。

最初から中盤にかけてなんて良かったんだけどねぇ。現実はそーいうモンだ、なんてのは現実だけで良い。物語には頑張ってもらわねばならないのだ。

というわけで、いままで面白かったことに免じて次までは読む。
それにしてもこのペースで年取っていったら、いくつになるんだろうか？

※追記
書き終えたところでアマゾンのレビューを読んでみたところ、どうやらパラレルワールドがあるらしい？でも、そんなの普通の読者はわからんぞ。こんなんじゃ読者がキレる。というわけで他の本も読め、ってことらしいので読んでみることとする。