時事ネタにはブログでは触れないことをポリシーにしていますが、私自身の心が強く揺れたのでアップします。
『はやぶさ』の最後の仕事。
なんて素晴らしい写真なんだろうと私は正直涙しました。この写真には多くの技術屋の物語が刻まれています。歴史的な瞬間だと思います。
本日は私の誕生日。素晴らしいプレゼントをもらった気分です。この写真を私はきっと忘れないでしょう。
私もモノ作りに関わる技術屋のハシクレですが、残念ながら宇宙関連の仕事は関わったことがありません。学生時代の後輩に機械加工系で携わっている奴がいますが、宇宙分野の仕事の話をするときはいつも誇らしげで羨ましいと感じていました。
私も世界の先端に関わっていると思っていますが、といっても非常にニッチな分野。最先端分野である宇宙開発については子どものころからの憧れです。間違いなく日本に限らず、これからの人類に必要不可欠だと思っています。
最近は無駄だの失敗がナンだのと言われ続けていますが、技術力の底上げには99パーセント以上の失敗と無駄が必要なのです。失敗と無駄なことがあって初めて本当の意味での最先端技術が得られるのだと私も日常業務のなかで感じています。はやぶさを運営した日本の技術屋たちが世界に誇る結果を残せたこと、我がことのように非常に嬉しく、そして誇りに思っています。
『不死鳥はやぶさ』は『火の鳥』になり、そして『風』になりましたが、日本の技術屋たちに夢と希望と活力を与えたことは間違いないと思います。またこの「はやぶさ」の閃光を見た子どもたちが将来の日本を支える技術屋になりたいと思ってくれたら嬉しいなぁと感じました。
私も含め、技術屋たるもの、歩みを止めることはないでしょう。技術に終わりはないのです。今後も「はやぶさ」最後の写真を胸に秘め、創造することの苦しみ、楽しみ、そして誇りを大事にしていきたいと考えています。
3:00頃に「はやぶさ」が現れます。最後の「はやぶさ消えたぁ・・・」という言葉に心が揺れます。関係者の方々、お疲れ様でした。
そして「はやぶさ」。おかえりなさい。ありがとう。
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