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ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by - 2017.06.24,Sat
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Posted by watari - 2012.01.15,Sun

前回は2010年12月5日。1年ちょっと前。
川口先生の本音が聞けて、非常に楽しかったので、今回も行ってきました。場所は前回と一緒で新宿歌舞伎町ロフトプラスワン。
進行役もこれまた前回と同じで松浦晋也氏、浅利義遠氏、笹本祐一氏。

チケットはローチケ発売で、前回よりも客入りを抑えた模様。ちゃんと机もあったし、トイレの移動も出来てたし。でも、やっぱり超満員。参加者の見た目は男9割、女性1割。年齢はあまり若い人は少なく30~40代が多かったかな?

ちなみに今回は取れたチケットの整理番号は1桁代。
整理番号順で入場するため、かなり良い席で見ることができました。

前回は川口先生の若かりし頃の話があったりして、肝心の「はやぶさ」はロケットを打ち上がったところで終了。

ということで、川口先生が入場して着陸。いや、着席した途端、太陽電池パネルが開いたところから、前置き無しで発進。でも、それが良い。

今回は前半分はニコ生があるからか、アルコール無しでスタート。前回は最後のほうは口が回らなくなるくらい飲んでたんだけど、自主規制したのかな。

あと前回も思ったけど、進行役の松浦さんが素晴らしかった。まずは凄まじい記憶力。カンペ無しでどーして日付まで出てくるのか。プロだとしても凄い。また進行役としても時折脱線しつつも本質も捉え、川口先生の話が引き出せたのではないかと思います。


以降、今回の講演の個人的なメモ書きまとめ。



・「はやぶさ」はアメリカNASAとの協力で、アメリカのアンテナを使えたので打ち上げから15分後には「はやぶさ」の情報が取れた。

・固体ロケットでの打ち上げは誤差がでる。開発当初は各国からは固体ロケットで衛星を打ち上げられるのか?と驚かれた。

・「ひてん」と「のぞみ」と打ち上げ誤差が大きかったので、打ち上げ後の工夫(軌道計画の変更)が必要になった。

・「はやぶさ」は打ち上げの誤差がほとんどなかった。

・打ち上げ後は真空潤滑の問題があるから、アンテナはさっさと延ばす。
ほっとくと動かなくなる可能性がある。

・打ち上げ後の運用は3日間ほどは内之浦の34メートルアンテナを使用。

・運用卓は相模原・臼田・内之浦にある。どこからでも対応は可能。

・打ち上げ当初の確認事項は「電力」「温度」「姿勢」

・電源投入は低電圧のものから高電圧もの。イオンエンジンは高電圧なので2ヶ月後くらい。

・空気が抜けていないと放電が起こり、機器異常発生の可能性が発生するため、機体温度を上げてベーキングする(ヒーターや太陽に当てる)付着している空気を逃がす。

・ベーキングをしているころ「のぞみ」スイングバイを注力中。

・「はやぶさ」打ち上げが約半年延期されたが、理由はOリングが異材の可能性があったことと、イオンエンジン1機のケーブルがテスト中に焼損したため。

・焼損したエンジンは新しいケーブルにしてチューニングする必要があるが、しきれずに調子が悪いまま打ち上げ。本来、使用するのは3機で予備1機のためそのまま打ち上げた。ちなみに宇宙でも思ったとおり性能はでなかった。

・トラブルといえばリアクションホイール。
「はやぶさ」にあつらえたところに問題が発生したと推定される。

・打ち上げ時の発射音による衝撃で金属テープが剥がれた?

・同じロットの3機中2機が壊れた。普通に使えば壊れるはず。メーカーは無限に繰り返しても大丈夫ですと言っていたが、全然信用してない。残り一機(Z軸)は工夫して使った。

・工夫とは通常4000rpmで使うところを1300rpmに落として使用したり、回転速度変化を1/10にしたりして、なんとかもたせた。ちなみに「あかつき」はホイールはまわしっぱなしで、ちょっと心配。

・イオンエンジン運用の最初は、付着しているガス放出されることによる放電で機器のカウンターがリセットされたりする。(ちなみにリセットされても運用日誌にカウンターを記録しておけば良いので問題はない、とのこと)「はやぶさ2」では、システムのどこを強化すれば良いかがわかり、良い経験になった。

・イオンエンジンの不調の1機以外の3機もそれぞれ個性があって、同時に運用するのは非常に困難だった。それでも、最後の数週間は3機同時運用をしなければならなくて、実施した。神がかりであった。

・運用は2チーム制で、日曜は休む。月曜日に計画して、火曜日からエンジンスタート。

・なぜか週末にエンジンが異常停止する。理由は最初はわからなかったが、太陽に対する向き(姿勢)が週末になると放電が起こりやすい姿勢となっていたため。

・1週間毎にイオンエンジンを止めることがエンジンを痛める原因ということもわかったので、帰路は基本的には止めずに運用していた。

・2003年忘年会の四字熟語グランプリは西山さんの「異音円陣」。
イオンエンジンに問題が発生すると円陣を組んで原因を調査するから。

・3ヶ月に1回、3日間イオンエンジンを止めてコースの確認をおこなった。

・スイングバイのコース決定にはイオンエンジンを使い、化学エンジンは使わなかった。姿勢が正しければ、イオンエンジンのほうが加速度が少なくて正確なため。

・スイングバイは完璧にできた。

・軌道計画は当初の小惑星よりイトカワに変更されたが、変更されたことにより地球スイングバイが必要になった。トラブルがあったため、思いついた。

・イオンエンジンはロケットの5段目、スイングバイは6段目、というイメージ。

・天文の先生は気が短い。打ち上げてスグに観測したい。

ココまでが前半部分。


10分休憩後に「妖星ラゴス」の映像。
はやぶさ2とのあまりのシンクロに大笑い。


ココからが後半。

・はやぶさ2の現状について
2014年打ち上げを守るように遂行中。
なんとかできると思っているとのこと。

・「はやぶさ」は実験機。「はやぶさ2」は本番機。

・イトカワに到着するために光学複合航法(これで字かあってるか不明)を使用。

・地球からは距離は正確にわかる。でも、方向はわからない。
「はやぶさ」は方向は正確にわかる。でも、距離はわからない。
そのため両方の良いトコロ取りをして到着させた。

・イトカワが見えたとき、1人の宇宙ファンとして非常にエキサイティングだった。

・他の惑星探査機と違って、「はやぶさ」はゆっくり(秒速2センチ!!)とイトカワに近づいていった。

・最初は繭のように見え、次にはピーナッツのように見え、そのうち模様があるなぁと、日々変化していって非常に嬉しかった。

・イトカワの自転周期は12Hr。
着陸するときには日本のアンテナは使えない。そのためアメリカのアンテナを使った。今回のNASAのアンテナの使用量に関しては、特筆に値する。
合計でも臼田よりも長かったかも?

・お椀型アンテナ(ハイゲインアンテナ)は地球に向ける姿勢が0.1度ずれただけで交信できない。

・イトカワに到着して、画像をひととおり送信した後にリアクションホイールの2機目が壊れた。そのため、姿勢の0.1度の精度が出なくなってしまい交信速度が一桁落ちてしまった。高利得アンテナを実質使ったのはイトカワに到着して3週間くらい。

・着陸には化学エンジンを使うのでリアクションホイールが壊れた影響は出ないと判断した。

・的川先生が「川口先生はストロングスタイルの運用が好き」と言っていた。

・着陸はNECの白川さんが思いついた画像による三角測量を高速処理できる方法?によって実施。この方法はあまり詳しいことは言わないように隠している。真似されるから。

・この方法の確立は着陸3回目の後。4回目(本番)のときは出来るという自信があった。

・イトカワにあった「はやぶさ」の影は嬉しかった。そこにいるということ。誘導できているということの証明になる。

・イカルスにカメラを付けるといったのは川口先生。
このことには拘った。横からセイルが開いているのを見ても説得力がない。
帆を広げている写真は、綺麗な写真で素晴らしかった(この言葉、印象的でした)

・ミネルヴァの着陸失敗は運用の人為的ミス。
滞在時間が短いため、詰め込みすぎで余裕がなかった。
非常に残念。次は大丈夫。

・「はやぶさ2」ではそのところを反省して、1年半滞在する。
何回も失敗しても良い。経験を積める。

・「はやぶさ2」はホイールを4機積んでいく。
X軸1機、Y軸1機、Z軸2機。XYは到着まで使わないで温存。
一番安全な方法でいく。経験から来る判断。

・はやぶさ運用は、船の操舵と同じ。
定規と鉛筆で運用する。

・着陸の際、運用室は関係者以外立ち入り禁止なのに、床が抜けるか?と思うほど人がいた。なので、隣の部屋で実施してた。紙をオペレータに渡してた。

ここまでで終了。
なんと本番着陸寸前?で終了。まだまだ続きそうである。
なんせ7年間だからね。終わるわけない。

 

このあと質問コーナー。
嫁さんの質問も読まれてた。こーいう質問に関して、嫁さんは鋭い。

・技術の継承について
文書では継承できない。シニアと駆け出しを組ませる。

・アイデアの思いつくところは?
運動している時。犬の散歩をしていたり、恐ろしくゆっくり泳ぐ時。

・予算がいくらでもあったら、何がしたい?
ラグランジュポイントに深宇宙港を建設したい。
そこで分析も出来るようにする。

S型、C型小惑星は地球に落としても問題ないが、他の惑星は問題がある。ちなみに火星もあぶない。NASAはまた勝手にルールを変えるかもしれないが。

・川口先生の映画化された3人で誰が似てる?
ノーコメント。あれは映画で現実とは違う。また川口教授役の佐野史郎が意見を求める場面があるが、私自身の提案がないのに意見を求めることはない、とのこと。さすがだ。

・はやぶさブームについて
次の世代に対する影響があるため歓迎する。
宇宙をやらなくても、何かやりたいと思って欲しい。日本のオリジナリティを発揮していくことが重要。


ちなみに最後に松浦氏の次もいいですか?の問いにOKとのことなので、次回大期待。また1年後くらいかな?楽しみにしています。

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