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Posted by - 2024.04.27,Sat
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Posted by watari - 2012.07.28,Sat

 

去年に引き続き、今年もJAXA相模原キャンパスの一般公開に行ってきました。
 
今回は嫁さんが帰省中のため、私一人。
一人では面白くないかも?とちょっと迷いましたが、一人でフラフラしていても暇ですから行ってきました。
 
今年も車で行ったのですが、行く道がかなり渋滞。思いのほか時間がかかり、到着は開場時間の10時くらい。駐車場はかなりの台数で、あとからツイッターで確認したところ11時には満車だったようです。
 
で、まずは物販を物色。
とりあえずお金は落とそうと、いくつか購入。
 
2012_07280016_640.JPGその後、第1会場の入ったところで「はやぶさ2」発見。
去年までは「はやぶさ」がいたところですが、アンテナが変わってますね。他にも細かなところが変わってるのかな?パッと見ではわかりません。ちなみにこの写真のなかで「はやぶさ2」のプロマネの吉川先生と、IES兄こと細田先生が映ってます。普通に溶け込みすぎて一般の方は気がついてないんでしょうね。
 
2012_07280005_640.JPG2012_07280006_640.JPG月探査の月のカラフルな生写真はちょっと欲しかったけど、子どもが行列しているところにおっさんが並ぶには恥ずかしかったのでパス。
 
右の写真が噂のぺネトレーター。開発期間が25年以上になって失敗してしまった、ということがパネル展示されている。民間だとこれは出来ないな。だいたい記憶から消されてしまうパターンが多いかも。かぐや次期タイプも開発予定とのことなので、この技術がどこかに発展していくことを期待。
 
2012_07280011_640.JPG2012_07280017_640.JPG2012_07280050_640.JPG「イカロス」の7μmのポリイミドフィルムはホントにペラペラ。土星探査にはこれ以上薄くしなくちゃいけないのだろうか?そうそう、「イカロス君のうた」が2012年秋に発売予定だって!!誰が仕掛けてるんだろうか。なんだか凄い。
スーパーマキシマムサクセスのイカルスは今は冬眠中とのことで行方不明だけど、臼田さんが探してるらしい。見つかって今後も動いてくれるといいなぁ。
 
2012_07280029_640.JPG電気推進エンジンのイオンエンジン「μ20」も直接見れた。真ん中で青く映っているのがそれ。「はやぶさ」に載ってたのは「μ10」は直径が10センチ。今回見れたのは20センチってこと。深宇宙探査ミッションで使われることを前提に開発されているみたい。
 
 
 
その後、相模原博物館で開催される矢野創氏の講演会に移動。
今回は「JAXA JAMSTEC 連携協定締結記念トークイベント」ということでJAMSTEC『独立行政法人海洋研究開発機構(Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology:JAMSTEC ジャムステック)』の高井研氏(深海など極限環境の微生物を専門?とする微生物地球学者)とのクロストーク。
 
200人定員で満席。大人気でした。
 
内容の抜粋は以下。
 
・JAXA(宇宙)とJAMSTEC(海)とは、頭文字Jくらいしか共通項がないかもしれないが、フロンティアを開拓し、知らないことを知りたいということ。また生命探査も同様かもしれない。
 
・前日も開催されており、前日までの内容としては「まだ妄想段階であるが土星衛星のエンセラドスの海水サンプルリータンがやりたい」とのこと。これはあくまでも妄想段階であり、JAXAとJAMSTECはまだまだ無関係であるから、あまり変なところに書かないでくれ、とのこと。ま、個人のブログならいいでしょ?
 
・なぜ妄想かというと、まだまだ全然技術力が足りないということ。
20年くらい掛かる見積もり。
 
・火星での生命探査では、地球と同じ生命系が見つかってもおかしくない。地球や火星での隕石の交流?があるから。つまり親戚が見つかるかもしれない。土星であれば、その可能性は少ない。本当の地球生命系との隣人が見つかる可能性がある。
 
・エンセラドスは500kmの小さな星。探査機カッシーニにより海水の噴出が確認されている。なぜ噴出がおこっているのかは不明。
 
・生命のサンプルリターンは技術的にも厳しいが、さらに宇宙検疫が必要となる。こうなるとJAXAには知見がない。JAMSTECは深海からのサンプルリターンを普通にやっているから、この分野は非常に強い。
 
・いまの生物学は地球生物学である。エンセラドスの探査から宇宙生物学(真生物学)がスタートできる。
 
・カッシーニが探査してみた海水の分析結果からすると、生命は「出来すぎる」。多様性がありすぎて、標的を絞れない。海水の濃度がわかれば、いろいろなことがわかる。
 
・検疫の問題があると、はやぶさのようにウーメラ砂漠に落とすというと駄目だと言われる可能性が高い。また日本に落とすにも日本は小さい。ならば公海に落とせばいい。JAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう」にはその技術がある。また船中で検疫も分析も可能である。これは日本の強み。
 
・なぜできないのか?ではなく、どのようにできるようにするかがこれから課題。
 
と、2人の盛りだくさんがトークは非常に興味深く面白かった。科学でワクワクできるというのは、なんと平和で幸福なことだろう。質問コーナーもあったんだけど、後からエンセラドスの往復探査にはどのくらいの期間が掛かるのか聞けばよかった。
 
はやぶさで7年でしょ。となると打ち上げてからラクに10年以上はかかりそうだ。そーなると私が生きているあいだに戻ってくれるのか、ちょっと微妙ですが応援していきたいと思います。
 
2012_07280030_640.JPG2012_07280047_640.JPGb830f08d.JPG他にもいろいろと見てまわったけど、トークイベントでけっこうお腹イッパイで、あまりの暑さに14時には帰ってきました。飲み物1L準備していましたが、足りないです。
 
2012_07280038_640.JPG2012_07280044_640.JPG2012_07280046_640.JPGかなり楽しいイベントです。
ですが、真夏の暑い時期じゃなくてもいいんじゃないかな~とは思うけど、研究や試験などを考えるとこの時期になっちゃうのかな。
あと、子どもたちが楽しんでいたのも心強かった。彼らが楽しんでくれれば、これからの日本の未来は明るい。皆様の研究活動をこれからも応援していきます。
 
 
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