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ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by - 2024.04.25,Thu
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Posted by watari - 2006.03.05,Sun
ガイドを全部糸巻きしおえたら、今度はラッピング作業に入ります。

ラッピングは専用の接着剤をガイド部分につけて、1昼夜かけて乾燥させる工程です。まあ、時間がかかるだけで難しくないと思います。綺麗にやるのは難しかったりしますけど。



まず最初にロッドドライヤーにロッドを載せて回転させておきます。
ドライヤー取り付け
1昼夜(24時間)乾燥させることになりますので、邪魔にならないとこにおいておきましょう。夜中トイレに行く場所に置いておくと寝ぼけて踏んで泣けます。しばらく(10分くらい)試運転させて、ロッドが転がり落ちたりしないかどうか確認後ラッピング作業を開始します。回転方向は自分に対して奥のほうにロッドが回転させると作業しやすいと思います。

専用の接着剤ですが、私はLiteタイプを使用しています。これも2液混合ですが、混ぜ合わせるのに2点コツがあります。その2点とは混合比と攪拌です。

ラッピング道具マニュアルにある混合比は本来は専用のシリンダー(注射器)で50対50ですが、気持ち的にはメイン剤対硬化剤の割合が55対45になるようなイメージで私は入れています。かならずメイン剤が多くなるようにして、硬化剤は少なくなるようにしてください。これで失敗すると1昼夜かけて乾燥させてもベタベタしていて最悪固まらない可能性があります。

私の場合は多量にやると作業中に接着剤が固まりだしてしまうことがあるので少量で混合させるのですが、メイン剤を1.1cc。硬化剤を0.9ccというような割合でやっています。

また攪拌についてですが、かなり執拗に攪拌してください。特に少量でやる場合は攪拌の仕方が甘いと混合比のバランスが簡単に崩れることになります。そのため、時間を決めて(3分以上とか)ガンガン混ぜてください。気泡が入っても後ほど取れますので気にせずに混ぜてください。気持ち的には気泡が入るくらいガンガン混ぜた方が良いと思います。また粘度が高いと混合しにくいことが多いので私はストーブの前に座って攪拌しています。(だいたい作業は冬の夜中のことが多いのでストーブは必需品なんです)もちろんこれは無くても構わないですが、寒いより暖かい方が攪拌しやすいです。

こーすると接着剤がサラサラになり混ざりやすく為です。ただしあまり熱くしすぎると熱により硬化が早まりますので熱くし過ぎないようにしましょう。


筆塗り攪拌が終了した接着剤をプラスティック筆を用いて数度にわけてガイド部分に接着剤を塗りこんでいきます。最初は泡が入っても気にしなくてもOKです。ガイド部を接着剤が覆ったら、アルコールランプでわずかにあぶると接着剤が熱により水のようにサラサラになり糸部分に浸透します。これにより糸の根元まで接着剤が浸透することになります。また泡も抜け出てきます。また、このとき余計に着けられた接着剤が落ちますので新聞紙等垂れても良いところの上で作業を行いましょう。厚塗りになりそうだったら、プラスティック筆で接着剤を拭き取るように取り除きます。

第1回目のラッピングでは、糸に接着剤が完全に染み込むまでおこないます。気泡が入らないようにしましょう。繰返しますが厚塗りは禁物です。アルコールランプであぶりすぎると接着剤が沸騰してアワアワになってしまいます。また、それ以上にあぶると糸が焦げます。焦げたら接着剤が硬化する前に外して、アルコール等で拭き取って最初からやりなおしましょう。私は一度泣きながらやりなおしたことがあります。


ゆっくりとスピーディーに作業を進めるため、接着剤は少量で作業をおこなうことをオススメします。

1回目のラッピングで固まったら、糸の毛が固まって飛び出しているようなポッチが出ていることがあるので、それを紙やすりなんかで、そーっと削り落します。当たり前ですがやりすぎたら糸が切れます。1度経験あり・・・。当然そのガイドだけやり直しになります。

それが終了したら1回目と同様に作業を行います。今回はガイド部分をしっかりと覆うように、かといって厚塗りにならないように均一に接着剤を塗ります。

1昼夜して完成部分が気に入ればOK。気に入らなければ、もう一度トライしてください。3回もやれば殆ど綺麗に仕上がると思います。あんまり厚塗りはカッコ悪いと思いますんで薄く均一に塗っていきましょう。薄く仕上がるとホントに綺麗に見えます。
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Comments
無題
おはようございます。海猫堂です。
いつも「ふゆき」さんにお世話になっております。
私も自作ロッドやりたいのですが、
猫がいるので現在は無理な状態です。
乾燥中に猫の毛とかがついたら、
ショックですしね。
将来のためにちょっと教えてください。
エポキシ系の接着剤の臭いなどは
どのように対策されているのですか?
また、冬場の換気は?
やはり、寒いのを我慢しながら、
少し窓を開けたりされているのでしょうか?
それとも、専用の換気扇などを取り付けられているのでしょうか?
質問ばかりですみません。
Posted by 海猫堂 - URL 2006.03.06,Mon 10:36:26 / Edit
無題
こちらこそお世話になっております。
私のわかることであれば、なんでもお答えしたいと思ってます(笑)

私も結婚して、タマと一緒に暮らしていたらロッドビルドができなくなるかもと思っていましたが、タマが入れないようにバリケードのようなもので遮ってなんとか無事に乗り切れました。ロッドドライヤーでロッドをクルクルまわしていたら、興味津々でパシパシしそうですから(笑)

まずエポキシ系接着剤(私はフレックスコートLiteです)の臭いについてですが、接着剤自体には若干臭いを感じる程度で、また接着剤の乾燥中にはほとんど臭いは感じません。

また換気についてですが、有機溶剤のような極端な臭気はありませんので作業中及び作業終了後に窓を開けて換気をする程度にしています。有害ガスかどうかについては正直よくわかっていませんが、ネットで調べてみると「硬化中に有害ガスは殆ど発生しない」との記述がありましたので大丈夫だと勝手に思ってます(笑)

これがルアー作りだとハナシは別となります(笑)
独身時代はルアーのコーティングはセルロースでやっていましたが、あれは強烈なシンナー臭がしますので家族からものすごく不評でした。外で作業して外で乾燥させても部屋の中にシンナーの臭いがしましたからね(笑)

いまは借家ですし、自分専用の部屋もないですし、タマもいますのでルアー作りはしばらく休止しています。あれはあれで面白い作業ですけどね(笑)
Posted by watari - 2006.03.06,Mon 21:06:54 / Edit
無題
こんにちは。海猫堂です。
いろいろご教授頂き、感謝感激です。
エポキシ系は乾燥中はそんなに気にならないんですね。
ということは我が家でもできるかもしれませんね。
あとは、猫たちが入ってこないようにできるかどうかですね。
言われてみるとルアーは本当に強烈な感じがします。
わたしも撮影用にクレイモデルなんかを作ることがあるのですが、
油性塗料をブラシで噴くだけで、
スタジオ中に恐ろしい臭いが漂います。
社員全員から総スカンを食うので、
今ではアクリル系の塗料だけにしています。
でも、お話によるとロッドはなんとかできそうですね。
頑張ってみようと思います。
またわからないことがあったら教えてください。
Posted by 海猫堂 - URL 2006.03.07,Tue 13:29:17 / Edit
無題
たしか海猫堂さんは大阪でしたよね?
大阪にはロッドビルド専門店のマタギさんがありますから、なにかの機会に覗きに行ったらいかがでしょうか?
私はネット販売でしか利用したことはありませんが、お店の写真を見る限りかなり充実しているようですよ。ロッドビルドはプラモデル感覚で作れると思いますよ(笑)いつかトライしてみてくださると嬉しいです(笑)

ところでクレイモデルというとどんなのを作ったりするのでしょう?海猫堂さん自身が作ったりすることもあるんですか?
Posted by watari - 2006.03.07,Tue 21:41:47 / Edit
無題
こんにちは。海猫堂です。
そうですね。せっかく近くにあるのですから、「マタギさん」行ってみます。

クレイモデルとペーパークラフトの写真をブログにアップしておきました。
オブジェ制作も撮影も全て私の手によるものです。
クライアントさんからは、立体モデルのプロに頼むよりも味があって良いと、それなりの評価を得ております。
ちなみに「味」とは素人臭さのようです。
お時間があれば、見てみてください。
Posted by 海猫堂 - URL 2006.03.08,Wed 12:22:05 / Edit
無題
見てきましたよ~。
素晴らしい!!(笑)

感想はブログに書いておきましたので、ココにはちょっと逆に質問を・・・(笑)

あのクレイモデルの粘土は、具体的にはどんな粘土を使われているのですか?
それとサイズ的にはどんな大きさなのでしょう?

私もルアー作るくらいですから立体成形は好きなんですけど、シルバークレイくらいしか使ったことがないんです(祖母に米寿のお祝いでアクセサリーをプレゼントしました)
タマを作ったりしたいな~と思ってたりしたのですが、粘土選びがよくわからなくて(笑)

いやぁ、私も影響を受けていろいろ作りたくなってきてしまいました(笑)そうそう、ちなみに私もメーカー勤務なんで毎日モノ作っているのですが、残念ながらブログにはアップできません・・・(笑)
Posted by watari - 2006.03.08,Wed 21:37:56 / Edit
無題
こんばんは。海猫堂です。
クレイモデルで使っている粘土はアートクレイというごく一般的な紙粘土です。
サイズは大きすぎると自重で乾燥中に壊れたりするので
せいぜい10cm程度です。
ちなみにペーパークラフトは実物の1/10にして作っています。(これは計りながら展開図を作っていくのでホント大変でした。)

シルバークレイをされたことがあるなら、
こんな粘土細工は朝飯前のはずです。
ルーターもお持ちだと思うので、
それを使えば楽チンですよ。
ちなみに紙粘土でルアーを作れば画期的!!と考え、
試してみたのですが、
強度に問題がありすぎて断念しました。
コーティングだけではとてもカバーしきれないので。
今は、けっこう色々な素材が開発されているので、
やってみる価値があるかもしれません。

また何かあったら教えてください。
Posted by 海猫堂 - URL 2006.03.08,Wed 22:58:09 / Edit
無題
ペーパークラフトは感動モノでした(笑)

ルーターを使って細工するということは、最初にある程度のカタチを粘土で作ったあとに乾燥させて、それからルーターを用いて細かく成形するというイメージでよいのでしょうか?

シルバークレイは基本的には焼成してしまえば金属細工なので、研磨とか鏡面仕上げとかが好きな私にとっては楽しい作業だったりします(笑)磨きだすと止まらないタイプです(笑)

ただデザインは・・・なので、いろいろと勉強しなければと思っております(笑)
Posted by watari - 2006.03.08,Wed 23:13:02 / Edit
無題
おはようございます。海猫堂です。

>>ルーターを使って細工するということは、最初にある程度のカタチを粘土で作ったあとに乾燥させて、それからルーターを用いて細かく成形するというイメージでよいのでしょうか?

はい。おっしゃる通りです。
細い足などは中にアルミ製の針金をよったものがベースに入っているのですが、最初は気持ち太くしておいて、ルーターで削った方が、左右が均等になりうまくいきます。
ルーターで削った後は、シルバークレイと同じように、
ひたすらペーパーで磨きます。
最終仕上げは2000番程度のペーパーでするのですが、
つるつるになった状態のものはまるでプラスチック製品です。
色を乗せるのでここまでやる必要はないのですが、
私もやりだすと止まりません。
Posted by 海猫堂 - URL 2006.03.09,Thu 07:20:25 / Edit
無題
アートクレイって乾燥してから磨くとブラスティック製みたいになるんですか~。それはいっちょやってみないといけませんね(笑)ちょっと近所のハンズに行ってアートクレイを探してみようかな。なんだかワクワクしてきました(笑)
Posted by watari - 2006.03.09,Thu 20:55:10 / Edit
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