ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2006.10.16,Mon
「雨と夢のあとに」読了。
キャラメルボックスで舞台化した作品。
(もともとTVドラマ化されたものですが、ドラマは見ていないのでそちらはよくわかりません)
柳美里さんの小説は、今まで読んだことがなく、これもキャラメルの芝居を見なければ手に取らなかったと思います。
芝居が良かったので、こちらも読んでみようという気持ちになりました。
しかし、どうしても芝居の後追いのように読んでしまって読み方としては失敗したかも。
舞台を見ずに読めば違った印象を受けたのではないかと思います。
舞台は雨の父親の朝晴の視線で進んでいくのですが、小説では娘の雨の視点で書かれていました。舞台では雨と雨を取り巻く人たちとが、生き生きと対峙していて、かなりゴーインな展開もあったのですが受け入れられたのです。でも原作では雨の目から見た他の登場人物が、どことなく印象が薄くて弱い印象を受けました。
舞台は朝晴の雨を思う気持ちが前面に出ていて引き込まれたのですが、原作ではそういった強い思いは、私にはあまり感じられなかったです。
どうしても芝居ではこの場面ではこうだった、ああだったと思いながら読み進めてしまって、原作を楽しむことができませんでした。
でもそれだけ芝居の方に引き込まれた、とも思うのですね。あの原作にはない(出てこない)、しっかりとした設定を作り、もうひとつの別の物語を作り上げた、というのは脚本家の力だと思います。久しぶりに何度も見たいと思う舞台だったな…って、最後まで原作よりそっちかい(笑)
(もともとTVドラマ化されたものですが、ドラマは見ていないのでそちらはよくわかりません)
柳美里さんの小説は、今まで読んだことがなく、これもキャラメルの芝居を見なければ手に取らなかったと思います。
芝居が良かったので、こちらも読んでみようという気持ちになりました。
しかし、どうしても芝居の後追いのように読んでしまって読み方としては失敗したかも。
舞台を見ずに読めば違った印象を受けたのではないかと思います。
舞台は雨の父親の朝晴の視線で進んでいくのですが、小説では娘の雨の視点で書かれていました。舞台では雨と雨を取り巻く人たちとが、生き生きと対峙していて、かなりゴーインな展開もあったのですが受け入れられたのです。でも原作では雨の目から見た他の登場人物が、どことなく印象が薄くて弱い印象を受けました。
舞台は朝晴の雨を思う気持ちが前面に出ていて引き込まれたのですが、原作ではそういった強い思いは、私にはあまり感じられなかったです。
どうしても芝居ではこの場面ではこうだった、ああだったと思いながら読み進めてしまって、原作を楽しむことができませんでした。
でもそれだけ芝居の方に引き込まれた、とも思うのですね。あの原作にはない(出てこない)、しっかりとした設定を作り、もうひとつの別の物語を作り上げた、というのは脚本家の力だと思います。久しぶりに何度も見たいと思う舞台だったな…って、最後まで原作よりそっちかい(笑)
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