『アキハバラ＠ＤＥＥＰ』

『アキハバラ＠ＤＥＥＰ』読了。【☆☆☆】

なんだか『２００５年のロケットボーイズ』と同じような感じ。落ちこぼれやヒッキーが集まって、みんなで協力して・・・、という趣旨はわかるんだけど、そのキャラクターの設定がソックリというかワンパターン・・・。

登場人物をできるだけ個性的にしようとしたら実は同じになっちゃったという感じでしょうか？というか石田作品に出てくるキャラは同じようなタイプが多いのだけど。とりあえずは、『２００５年・・・』よりはこの本のほうが面白いことは面白かったけど。

最後の方なんだけど、せっかくネットワーク的なことを中心に物語が進んでいたのに、なんでリアルなチカラでしか開放できなかったかな？そーいう方向性もありかもしれないけど、シックリこない感じでのエンディングでした。

石田氏はこーいう本じゃなくて、もっとドロドロした陰湿な作品が書ける作家さんだと思うんだけど。きっとソッチの分野の方が面白い作品になるような気がします。