『アップルvsアマゾンvsグーグル 電子書籍、そしてその「次」をめぐる戦い』読了。【☆☆☆】
電子書籍関連の本の2冊目。
読んでいる順番は、図書館で予約したものが手元に来た順番。
・・・ということは人気のない順番でもあるかも?
結果的には前回読んだ本はヒドイ本であったわけで、図書館の予約というのも、あながち世の中の選別を経ているのかもしれない。
さて、この本について。
amazon、apple、google、などのアメリカ企業が電子書籍について世界を牽引しているという話。
全てにおいて大事なことはプラットフォームとコンテンツ。
確かに音楽業界ではappleのipodを武器にプラットフォームとコンテンツを握っている。
日本は電子書籍の分野でもプラットフォームとコンテンツで出遅れていて、いつか飲み込まれるであろうということであった。
確かになるほど、、、とは思う。
でも、危機感を煽るばかりで、日本という国が世界のマイノリティであるということがあまり書かれていないのです。日本は日本語が公用語であるため、コンテンツを要求されるような事業では世界の中心にはなれませんし、今後も無理だと思うのです。
このことは世界の覇者にもなれないし、文化的な壁にもなるかもしれないけれど、これによって英語圏とは異なる体系で独自に進化発展していける文化でもあると私は思っています。
だからプラットフォームとコンテンツで負けてるから駄目って言われてもピンとこないんですよね。
日本の製造業が強い理由ってのはマイノリティなところもあると思うのです。
もしコンテンツで勝負をするならば、日本発信の文化であるマンガとかアニメでないと駄目だと思うのです。でしょ?そーでなければ、どこかの企業のように日本語を捨て、英語を社用語としなければなりません。
この本に限らないけれど、電子書籍が及ぼすであろうブレイクスルーの話よりも、どこの会社がこんなことをやって儲かってる、っていう話がやっぱり多い。
個人的には紙媒体から電子媒体に本格的に変わるということで、
(紙媒体)
著者(価値創造者)→出版社→印刷屋→取次→書店→消費者
(電子媒体)
著者(価値創造者)→(ネット書店?)→消費者
となって既得権益者を通らずに出版される可能性があるという出来事のほうが面白いことが起こると思うのだけどなぁ。
エネルギーが石炭から石油に代わったように。音楽がレコードからCD、そして電子媒体に代わったように。
但し、読んでいるこの本が出版社(既得権益者)から出ているから、ネタとしてそーいうことは出てこないのかもしれないですね。そーなってくると私の興味のある話は、紙の本からはあまり出てこないかもしれない・・・ってことかもしれません。
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