ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2007.02.17,Sat
『加筆修正版 宣戦布告(上・下)』読了。【☆☆☆☆】
ブックオフに行ったときに、嫁さんに薦められたので買ってみました。
本屋に勤めていたときに評判が良かったとのこと。
上下巻、あわせて200円。面白かったです。
内容は日本にテロ攻撃を仕掛けようとした北朝鮮の潜水艦が原子力発電所が並ぶ敦賀半島に漂着し、特殊部隊の兵士11人が日本の山深い森に立てこもる。警察力では歯が立たず、自衛隊は法律に縛られ身動きが取れない。
犠牲者が増えていく中、総理大臣はリーダーとして機能せず、日本の政治家も官僚も利権の維持に必死で、マスコミは視聴率を取る為に混乱しか生み出さない。。。というような危機管理体制の欠落した日本を風刺している小説です。
98年頃に書かれていまして、日本人がまだ北朝鮮に対して疑心暗鬼だったころということで中途半端な世論が、政治家や官僚が全面攻撃を躊躇させています。拉致事件などの北朝鮮の犯罪行為が発覚した現在であれば、きっと世論は徹底攻撃となっているような気がするので、ストーリーラインは全く変わってきているでしょう。その物語も読んでみたい気がします。
読み物としてはかなりのご都合主義的な部分や、伏線の無造作な処理など若干甘い部分もたくさんあります。北朝鮮の兵士たちの行動も不可解です。原発を攻撃するなら早くしろと日本人ながら思ってしまいます。ですが、イキオイがあったので面白く読めました。処女作ということから考えれば上出来でしょうか。
そーいえば、題名の「宣戦布告」ですが、いつするのか、どちらがするのか、どのタイミングでするのか最後のページまで楽しみ(?)にしていたのにしなかった。紛らわしい題名です。残念です。
本屋に勤めていたときに評判が良かったとのこと。
上下巻、あわせて200円。面白かったです。
内容は日本にテロ攻撃を仕掛けようとした北朝鮮の潜水艦が原子力発電所が並ぶ敦賀半島に漂着し、特殊部隊の兵士11人が日本の山深い森に立てこもる。警察力では歯が立たず、自衛隊は法律に縛られ身動きが取れない。
犠牲者が増えていく中、総理大臣はリーダーとして機能せず、日本の政治家も官僚も利権の維持に必死で、マスコミは視聴率を取る為に混乱しか生み出さない。。。というような危機管理体制の欠落した日本を風刺している小説です。
98年頃に書かれていまして、日本人がまだ北朝鮮に対して疑心暗鬼だったころということで中途半端な世論が、政治家や官僚が全面攻撃を躊躇させています。拉致事件などの北朝鮮の犯罪行為が発覚した現在であれば、きっと世論は徹底攻撃となっているような気がするので、ストーリーラインは全く変わってきているでしょう。その物語も読んでみたい気がします。
読み物としてはかなりのご都合主義的な部分や、伏線の無造作な処理など若干甘い部分もたくさんあります。北朝鮮の兵士たちの行動も不可解です。原発を攻撃するなら早くしろと日本人ながら思ってしまいます。ですが、イキオイがあったので面白く読めました。処女作ということから考えれば上出来でしょうか。
そーいえば、題名の「宣戦布告」ですが、いつするのか、どちらがするのか、どのタイミングでするのか最後のページまで楽しみ(?)にしていたのにしなかった。紛らわしい題名です。残念です。
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