『古本暮らし』

『古本暮らし』読了。【☆☆☆☆】

萩原魚雷著。最初は小説かと思いこんでいたのだけど図書館で借りてみたらエッセイでした。

69年生まれということで私よりもちょっと年上。だけど古本屋巡りが趣味というか生活の習慣になっているという。ただ３５歳を過ぎて、あまり読む本に新鮮な驚きも少なくなり、新たな作家を読むのも少なくなってきたり。

でも、だからといって古本屋さんを巡ることを止めることもできないし、本を読むことを止めることは出来ない。それは惰性というべきか、習慣というべきか。率直な言葉に私も共感を覚えました。

文中に人間、30歳を過ぎたら習慣しか残らないという。習慣は第二の天性なりと。

私は４０歳であるけれど、なるほどと思う。３０歳までやっていたこと、習慣になっていたことが自分の芯になっているなぁと最近思うことも多いのです。下っ端のころのやってたことの運の良さ、というわけ。

世の中からすればたいしたことではないけれど、勉強して身に付くことでもないので、やってて良かったなと思うしだい。でも、きっともっと他のお金になるようなこともやっておけば今頃、、、なんて思わないわけでもないけれど、でも、きっとそれは私が選ばなかったからこそ今があるのでしょう。

最近、面白い小説読んでないなぁと思いつつ、ナニか読んだことのない作家の小説探してみようかなと思っております。