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Posted by watari - 2014.04.20,Sun
『川柳で読み解く「お江戸」の事情』読了。【☆☆☆☆☆】

図書館で俳句の本を探していたら、横に川柳の本。パラパラしてみたら、これがなかなか面白そうな感じだったので読んでみた。

江戸時代の後期というと200~300年しか前じゃないのに時代劇の中のことしかわからない。うちのばあちゃんが97歳だから、その2~3倍しか離れていないハズなんだけどね。

でも、残された川柳を読んでみることでその時代がわかってくる。

いわゆる川柳はいまの時代のブログやSNSみたいな個人メディア、と考えれば江戸の人々の人情の機微までが伝わるようで興味深い。

ちなみにその極一部。
どちらかというと直接的に書いてあってわかりやすい川柳をピックアップ。わかりにくいもののほうが実はわかってからが面白いのだけど、それは本を読んでみて。

人を汲み出すと井戸替え仕舞いなり

江戸の井戸は玉川上水からの水道から貯めて使っていたから、年に一度は水を払って人を下ろして掃除をしていたため、人を上げたら掃除は終わりということ。

聞いたかと問はれて喰ったかと答え

聞いたかはホトトギス、喰ったかは初鰹。
金のかかるのは鰹。で、見栄坊な江戸っ子は喰ったか?と聞くと。初物は75日の寿命を延ばすと初物信仰があった。

納豆と蜆に朝寝起こされる

納豆屋と蜆(シジミ)屋の売り声に朝起こされると。朝食の味噌汁の具で使う蜆や、納豆は朝早い行商人が町を歩いていた。

妖術という身で握る鮓の飯

握り寿司の姿が妖術をしているかのようだ、というわけだけど、江戸後期には、珍しいながらも握り寿司が江戸の庶民の前にあったということ。

極楽はさぞ蓮根が安かろう

極楽では、たくさんハスの花が咲いているんだから蓮根も安いんだろ?というふさげた句。江戸っ子らしい。

こんな感じでなるほど江戸が身近に感じられる。なかなか面白かった。

サラリーマン川柳なんてのもこれから200年後の誰かに、こんな生活してた奴らがいたんだなぁと興味深く読まれるかもしれない。
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