『折り返し点』

『折り返し点』読了。【☆☆☆】

『出発点』に引き続き図書館で借りて読んでみました。
ですが、『出発点』と比べて文章がなかなか自分の中に入ってこないのです。なぜかなと思ったのですが、よく考えてみるとこの本の中で取り上げられている「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」をひとつも観ていませんでした。

そりゃ読んでてよくわからないはずです。この本の副題「１９９７－２００８」というと私はもう成人後。そのころは映画もアニメも観なくなっていますからね。ナウシカとかラピュタはリアルタイムで観て面白かったと思ったのですが。

いまも殆ど映画もアニメも（ついでにテレビも）観ないのだけど、なぜか宮崎氏の矛盾に満ちた人柄に興味があって読んでしまいました。文章の端々から宮崎氏の業というか、どうしようもない作り手としての執念は感じました。