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Posted by watari - 2012.07.21,Sat

『星のかけらを採りにいく 宇宙塵と小惑星探査』読了。【☆☆☆☆☆】


 

小惑星探査機「はやぶさ」におけるサンプラーホーンを開発された矢野創氏の本。
 
三鷹ネットワーク大学にて開催された「はやぶさスペシャル」において、話を聞かせていただいたことがあり、勝手に親近感を持たせていただいております。
 
その際の話し方や、話の展開内容に矢野さんの優秀さを強く感じていましたが、この本の内容も超優秀。科学者の本はとかく読みにくいといわれますが、とても読みやすいうえに詳細に書かれていて良書。エリート不在の日本と言われるけれど、エリートはいるのだと心強くなります。これからの日本の宇宙開発のメインキャストとなっていくだろうと勝手に大期待。
 
 
本のスタートは、矢野さんの研究テーマである「宇宙塵」。
宇宙塵とはメテオロイド・コズミックダスト・惑星間塵・微小隕石などからなり、宇宙塵を分析することで宇宙の仕組みがわかるとのこと。地球には毎年2~6万トン!!降り注いできていると言われているそうです。最近の研究では、降り注ぐ宇宙塵が生命の起源という意見もあるそうです。
 
私は経験ありませんが、小学校の教育で宇宙塵候補を採取するするという教育があったそうです。それはなかなか面白そう。ちなみにプール・雨どい・バケツ・池底に溜まった宇宙塵を濾過して、黒くて丸いビー玉のような粒で磁石に付くモノを探すとのことです。
 
その宇宙塵からテーマは広がり、ハレー彗星や獅子座流星群、星の起源、そして生命の起源まで。はやぶさⅡはその生命の起源を探りにいくことがテーマとなるはず。
 
その先には木星探査における木星トロヤ群調査。
さらにその先は土星の衛星のタイタンエンケラドスへの生命探査。
知性を持つ宇宙人はいないと思いますが、微生物であれ存在が確認されれば、地球生命は孤独ではないということが証明されます。
 
日本はいま時点では、無人宇宙探査では先頭にいます。このまま先頭を走れるかは、これからの日本に掛かっていると思います。私は直接的には関われないとしても、間接的には応援・支援をしていきたいなぁと思っています。ちなみに木星探査くらいは私が生きているうちに見ることができるんじゃないかな~と期待しています。
 
本文最後の方にはこのように書かれています。
「未来を予想する最良の方法は、未来を創っていくこと」
ただ文句を言って、待ち続けていても、待ち焦がれる時代は来ない。
自分の期待する未来は、自分の力で創るしかない、ということですね。
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