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Posted by watari - 2014.08.02,Sat
『美のジャポニスム』読了。【☆☆☆☆】

世田谷美術館で、『華麗なるジャポニスム展』を観て、ジャポニスムとはなんぞや?ということに興味を持って読んでみた。著者は三井秀樹氏。

学問的に書かれていて、多少素人の私には言い回しが難解で難しいところもあったけど、それでもわかりやすかった。ただ情報量が多すぎて、ポイントが絞り切れずにぼやっとした印象になってしまうところもあったかも。アタマの良い人ならば付いていけるでしょう。

また最近の『日本サイコー万歳』なネットに溢れるような下世話な話は全くなくてホッとした。あれは悪いことをしているつもりが全くないだけにタチが悪いような気がする。自己分析に陶酔は不要。気持ちの良い言葉に酔いたいならば詩を読めば良いのに、と思う。

気になった点、忘れないようにメモとして記録。

ジャポニスムとは、18世紀当時、芸術的に停滞していた西欧に開国した日本の浮世絵や陶磁器が輸出されることによって発生。

やがて訪れる印象派やアール・ヌーヴォに影響を与えたが、日本の発展、日露戦争・第一次・第二次世界大戦とともに停滞、消滅し、、西洋美術には日本の影響はほぼなかったとまで最近までは言われていた。だが、最近の研究によりだんだんと変わってきている、とのこと

日本美術として好まれ、影響が与えた特徴としては、3次元を2次元に落とし込んだ省略的デザイン表現。確かに琳派のデザインは今に通じるほどの不思議さがある。また西欧美術との大きな違いは、日本は自然を描いているということ。西洋は宗教や人間を描くことが一般的であった。

この本に書いてあるヨーロッパ伝統の美術には見られない北斎や琳派など日本美術の特徴としては以下の点。

・左右非対称性の構図
・動的なコンポジション
・モチーフの誇張
・様式化された装飾性(渦や波、花)
・自然描写の単純化による把握力
・動物・小動物・獣に対する偏愛

確かに印象派からは自然が描かれることが増えてきたようにも感じるし、シンメトリックな西洋伝統美術とも違う気がする。それが日本美術の影響が全てとは思わないけれど、なにか変化のおきるきっかけにはなったんだなぁとは感じました。


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