ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2008.01.29,Tue
幕末から明治維新に活躍した大村益次郎(通称:村田蔵六)の物語。
もともと医者の子であり蘭学者であった蔵六が、幕末大動乱の戦争技術者として活躍していくのですが、その活躍時代は全3巻のうちの半巻くらい。
雌伏時代である蘭学を適塾で学んでいた頃や、シーボルトの娘イネとの邂逅、また教育者、技術屋としての蔵六のことに対して文章が費やされています。きっと司馬氏は蔵六の天才的な軍事能力よりも、その人柄や人格に興味をもたれたのでしょうね。確かに超合理主義的なところは読んでいて危なっかしいけど、面白い人物でした。
ちなみに花神とは、中国での花咲爺のこと。
数多の志士の死の上に最後の仕上げとして、明治の花を咲かせ、そして使命を終え殺された大村益次郎のことを司馬氏は花神と表現したのでしょう。でも、木の上に登り、灰を蒔いている大村益次郎を想像したら笑ってしまいました。
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