『誰でも作れる電子書籍』読了。【☆】
副題は『今すぐできる制作から販売まで』だったのですが。。。
まず最初に「看板に偽りあり」。つまり題名と内容に乖離があります。
面白くなかったり、稚拙であったり、いろいろな本がありますが、題名と内容に差があるのはタチが悪い。
全く違うならギャグになるけどYAHOOニュースの題名と同じように扇情的な題名で手に取らせようとするのは悪質。このような題名を付けられると、この書き手の文章は次回から全く読む気にならないわけで、今回手に取る人間が多くても長期的には損をすると思う。これでモノ書きは打ち止めで、次は別の名前で儲けるというのであれば話は別だけど。
で、電子書籍の話。
本の内容はかなり薄っぺらで題名とタイミングだけで売っています!!という本であったわけですが、とりあえず最近の電子書籍の印象から。
Ipadやキンドルが評判になっているけど、新しモノ好きとか人生が退屈な人が使っているような印象で、紙の本の代替として使いたい本読みとしては現時点では食指は全く動かない。
もちろん我が家の片隅(というより多くの部分)を占拠する本棚が電子データ化されて一掃されたら嬉しいし、個人的には紙の本という形態にこだわることがないのでどこかで電子データに移行するのだろうと思う。問題になるのは読むコトに対する快適性。これが今の本を超えたとき電子データ化される方向になると思う。
そのうち紙の本はレコードと同じように骨董品になると私は思っています。
いつになるかはわからないけど、洞窟の壁、パピルス、羊皮紙、日本で言えば竹簡から和紙に至る文字が集約された媒体が変わってきた歴史の一部なんだろなと思う。もちろん、それで御飯を食べている製紙会社、印刷屋、出版社は困るかもしれないけれど、レコードのプレス技術が衰退していったようにいつかはシフトしていくのだと思っています。
ちなみにエコだの環境問題だの地球温暖化だのに熱心な方々が、なぜ紙媒体の電子化を推奨しないのか不思議。
素人的な考え方なのかもしれないけれど、紙は植物由来(主に木材)が多いはずでペーパーレスになれば、その分の植物を使わなくて済むハズ。ウィキペディアによれば古紙の割合が6割で、それ以外が4割とのこと。新聞や本が無くなればだいぶその割合が変わるはず。どこかでオール電子書籍化のキャンペーンを打ってもらいたいものです。新聞社や出版社は大反対するだろうけど、どのように反対するのか聞いてみたいものです。
さて、電子書籍関連の本に関しては、いくつか図書館で予約しています。
どれも順番待ちで皆さん興味が持たれているようです。CDのように時代を覆い尽くすのか、それともDATのように消えるのか。いろいろ読んでみたいと思っています。
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