ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2011.04.03,Sun
『貴族探偵』読了。【☆☆☆☆】
麻耶雄嵩作品。
デビュー作『翼ある闇』以来、追っかけ続けていた作家だったけど、最近とんと見ない・・・、と思ってたら「このミス2010」のベスト1になってる!!と思ってたらNo.7にも入ってた。空白の時期になにをやっていたかわからないけれど、新本格が騒がれないなか、寡作であるけれど価値ある作品を出してくれているのだなぁと嬉しくなる。
そのうちの1作。
「このミス2010」No.7。『貴族探偵』。
貴族という単語の使い方がこの作家らしい。
ミステリーは最後の謎解きで衝撃を受けることが多いけれど、この作品は別の意味で衝撃を受けて笑った。なるほど凄まじいアイデア。このアイデアだけで1冊書けて、そのうえでNo.7になるだけの価値がある。
一言で言えるネタだが、ネタバレはなし。読んで仰け反れ。
但し短編だけに、この作家特有の破壊力はない。それに衝撃は笑える方向でもある。いわゆるアイデアモノの作品。
作中の2作目以降、つまり本作品の3/4は蛇足の感もあるけど、安定しているのでしっかり読める。
次は2010年ベスト1の『隻眼の少女』。
好きな作家だから「このミス」に入らなくても読むつもりだったけど、やっぱり入ってるなら期待が高まる。いつ読めるかわからないけれど、楽しみ。
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