『ABC青山ブックセンターの再生』読了。【☆☆☆☆】
本好きな私にとって、本のたくさんある本屋さんは好きな場所です。
ただし、近所の図書館の子ども室を託児所がわりで育ち、また自転車での神保町通いがガキのころからの楽しみだったので、図書館や古本屋さんのほうが好きなのですが、もちろん普通の本屋さんも落ち着ける場所。
その本屋の中でも居心地の良いところ悪いところがあったのですが、このABCは個人的には居心地の悪いところでした。
なぜか?と問われてもよくわからなかったのですが、この本を読んで理由がわかったような気がします。それは『本棚がうるさすぎること』。本屋や書店員(ABCではどーやら学芸員というらしい)の自己主張が押し付けがましいような気がして、非常にうるさくて落ち着けないのです。
それを元書店員の嫁さんに話したところ「あなたは小さい頃から本を選ぶ訓練が出来てるから、うるさいと感じるのだ」とのこと。また「不特定多数の人に本を売る為には最近ではPOPや企画など、情報提供をしないと売れない」。だから、「あなたにとっては本棚の情報過多がうるさく感じて居心地が悪いのでは?」とのことでした。なるほどなるほど。
ちなみに私にとっては三省堂や紀伊国屋、それに近所にある文教堂もわるくない。
ですが、ABC、ジュンク堂は苦手。
ジュンク堂とABCは、どちらかというと真逆な本屋ですが、真逆な方向にそれぞれ自己主張のありすぎるような気がします。ソレガヨイというのもわかる気がしますが、私は苦手ということ。
肝心の本の感想ですが、内容は良かったし、熱意もあって面白かったけど専門的すぎて書店員さんのほうが参考にあるかも。きっと優秀な方が多かったんだろうけど、個人的には本屋はいろいろな意味で静かであってほしいと思ってしまいました。ちなみに作者は自衛隊の元師団長。これは意外で最後の最後で驚きました。
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