ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2009.11.11,Wed
『マスードの戦い』読了。【☆☆☆☆】
最近のニュースでアフガニスタンでの選挙が話題にあがっていましたが、まだまだいろいろと問題があるようです。アフガニスタンのニュースは、かなり頻繁に聞くもののアフガニスタンという国のことはほとんど知りません。
9.11の引き金にもなったこの国。アメリカのオバマ大統領もイラクからは段階的に撤退するもののアフガニスタンには増派するとの公約に私を含めた日本人にとってはなぜ?と思うところもあったと思います。なぜアメリカがアフガニスタンに増派するのか、そしてアフガニスタンの国内でなぜテロが続くのか?と疑問に思っていましたが、そんななかで見つけた本です。
9.11のわずか2日前、このノンフィクションの主人公であるアフガニスタンの英雄マスードがタリバンと見られるテロにて殺されました。彼はソ連のアフガン侵攻時代からゲリラ闘争をおこなっていた司令官でした。この本はマスードを長年追い続けていたカメラマンの手記となります。
国籍や民族や宗教は違うけれども、カメラマンはどこか人間として自分や日本人との同じ人間性をクローズアップしたいと求めているようでしたが、やはり大きな考え方に違いが非常に見られました。この地域の歴史と宗教が、この民族の有り方に影響を与えているのだと特に強く感じました。
争いが無くならない民族性というのは非常に悲しいことですが、そのなかでやはりマスードという人物がこの時代に生まれ、そして亡くなっていったことの希望と絶望がこの作品の中では渦巻いているように感じました。
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