[『蛍』

『蛍』読了。【☆☆☆☆】

ちょっと前に読んだ麻耶雄嵩をまた図書館で借りて読みました。

わかりやすい設定とおどろおどろしい館。それに暴風雨による密室という定番の中で起こる殺人事件。いかにも様式美というかイイカゲンというか、その安心感もある程度は許容できて良かったです。

垣間見れる違和感というのが麻耶作品の真骨頂だと思いますが、この作品にも随所に出てきていましたが、それが炸裂したのは最後の最後。あまりのラストシーンにちょっと笑ってしまいました。
奇妙な違和感だけで構成されるような短編集なんかも読んでみたいところです。