昨日に引き続き、三鷹でおこなわれた「はやぶさスペシャル」トークイベントに参加してきました。3部全てに参加してきました。現役JAXAの矢野さん、西山さんのお話を聞けて非常に貴重な体験でした。
第一部は「はやぶさと映像」
出演者はHAYABUSAの監督である上坂さんと、現役JAXAの矢野創さん。
講演か、もしくはトークセッションかと思っていたら、半分以上は質疑応答でした。なかなか核心を突くような質問が多くてよかったですね。特に印象に残った言葉を書き留めておきます。
上坂さん
・ドーム映像と平面映像は全ての映像で手直しをいれている。
・HAYABUSAのドーム映像を初めて観たときは死のうと思った。
・ウーメラ砂漠で「はやぶさ」を実際に観て完全版(帰還版)を作ろうと思った。計画中である。
・海外版では「はやぶさ」のことを彼と呼ぶことは文化の違いで出来なかった。
矢野さん
・映像化することでコアとなる部分を共有化することが出来、社会と現場を繋げることが出来た。
・日本語では『科学技術』という四字熟語化しているけれど、『林檎蜜柑』というのと同じで全く違うものを付けている気がする。科学は文化。技術は文明。科学(文化)には見返りは求められないけれど、技術(文明)にはリターンが期待される。
・国民をスポンサーとするナショナルオペレーションであるために説明責任はある。
第2部は「はやぶさと音楽」
ジャズピアニスト・作曲家の甲斐さんと第一部での矢野さん、そしてこちらも現役JAXAの西山和孝さん。
第一部とは打って変わって、甲斐さんの人柄が出たセッションとなりました。こちらも印象に残ったフレーズをピックアップ。
甲斐さん
・はやぶさの曲は矢野さんたちの熱意によって動かされてできた。
・スペースシャトルの打ち上げの音はドとソの音。それによってリフトオフという曲ができた。
・帰還の音楽も作りたい。でもまだ降りてこない状態。
・はやぶさ後継機にも甲斐さんがテーマ曲を作ってくれるとのこと。
矢野さん
・JAZZが好き。
・打ち上げの時や帰還の時は、甲斐さんの作った曲が脳内BGMが流れていた。
・プロフェッショナルが真剣に何かを作るということは、音楽(CD録音)も探査機運用も似ていた。
西山さん
・今回の「はやぶさと音楽」というテーマは最大のピンチ。
・はやぶさ2でマイクを仕込む計画がある。
・スマートでリズミカルな自動ビーコン通信を実用化した。
第3部は「はやぶさとみんな」
こちらに関してはノーコメント。
きっと楽しいと感じた方はいたと思うけど、私にとっては・・・って感じ。
せっかくの貴重な時間。第1部と第2部の方向性は非常に良かったのに、なぜ第3部はあーなってしまったのか、途中で軌道修正的な質問が飛んだのに主催者(司会)はフォローできませんでしたね。全くのノープランだったのか、本質が少し見えていただけ残念な気がしました。
でも、全体的にはナマの研究者の話が聞けてよかったです。
ラストは別として有意義な時間がすごせました。
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