はやぶさの講演を聴くことを目的に科学技術館(北の丸公園)でやっている宙博(ソラハク)に行ってきました。
結果的には川口教授と次期プロマネの吉川教授の話が聞けて大満足。会場は立ち見も出るほどの混雑でした。
題目と印象に残ったことは以下のとおり。
「宙(ソラ)から空へ ~はやぶさとの歩み~」
JAXA 川口教授 はやぶさプロジェクトマネージャー
「はやぶさ」が帰ってきてNASAは静かで非常に悔しそう。
世界初が大事である。でも、やっぱり技術よりも根性だった。これからは運を実力に変えていきたいとのこと。但し、今回の講演は題目とは全然関係なかったかも。ポッドキャストのマンスリートークとほぼ同じ?まあ御本人もおっしゃってたけど、新しいネタが追加されるわけではないので仕方がありませんよね。ただちょっと顔色が冴えない様子で疲れ気味だったかもしれません。講演が始まったらビシィとしていたけどね。それにしても川口教授は非常に声が良い。
「はやぶさ2が目指す宙(ソラ) ~さらなる挑戦と可能性~」
JAXA 吉川教授 はやぶさ2プリプロジェクトマネージャー
「はやぶさ2」は「はやぶさ」ほど劇的なことはしないで、粛々と達成したい。現在の計画では2014年に打ち上げ。1年半ほど小惑星を探査(1999JU3)。その後、2020年に地球帰還予定。でも、はやぶさ2はまだ予算が下りてない。申請済み、承認待ち。予算が下りたらツイッターなども始めたいとのこと。期待しております。
他にも、次の講演も聴きました。
「宇宙に終わりはあるのか」
東京大学 村山教授
宇宙の7割方を占める暗黒エネルギーという謎を調べている。
もしかすると暗黒エネルギーが原因で宇宙は膨張が無限大に加速してビックリップして終末を迎えるかもしれない。ただ計算上、1000億年後なので心配はいらない。
ちなみに太陽の寿命が50億年後なので、そのときには地球も太陽に飲み込まれる。それにまでに太陽系を抜け出す方法を考えなければいけない。
わかりやすく非常に面白い講演でした。まったく宇宙のことを考えると気が遠くなります。
で、肝心の宙博のほう。
はやぶさ関連ではミネルヴァ(実物大)。思ったよりも小さかった。吉川教授は何度も「ミネルヴァは降ろす」と強調してただけに、それも楽しみ。
右側はラストショットを撮ったカメラの相当品。こちらは思ったよりもデカイ。真空対策の影響なのかな。あとは電池があったり、防護服があったり。なんでもアリです。でも、実物(相当品)を見るってのは違いますね。
イカロス君は半分に畳まれていました。
ですが、カメラの画角に入らないくらい大きかったけど、宇宙に行ったことを考えれば小さいかも。
今回が成功すれば、もっと大きなもので木星探査も計画されているようで、これも期待。DCAM1ちゃんの模型もありました。ミネルヴァの半分くらい?小さかったです。
他にも天文台や電気自動車、高エネルギー加速器とか宇宙服を着るコーナーとか。統一感がないのは各社がスポンサーをしているせいなのかな?
それはそうと、とにかくめちゃめちゃ混雑していました。きっと昨日の台風で今日の最終日に皆、予定をずらしたのでしょう。ただその混雑の中、子どもたちが真剣な顔して専門家の方々にいろいろ質問していたのが心強かったです。
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