JAXA相模原キャンパス特別公開の第2日目、見学してきました。
去年は行かなかったので、今回が初めて。
知ったのが直前(いつものようにツイッターで知りました)だったのと、天気が悪い予報だったので直前まで迷いましたが、滅多にない機会なので行ってきました。
駐車場がどの程度の規模なのかわからなかったため、会場10時よりも1時間ほど前に到着しましたが、かなり大きな駐車場でした。(結果的には昼頃に満車になった模様)
開場1時間前の時点で正門前には行列。
あれれ?と並んでみたところ、そこは川口教授の講演会の予約列とのこと。これまで3度聞いているので、どーしようかと思ってましたが、せっかくなので1時間ほど並んで定員200名の講演会の席をゲット。
その後、川口教授の講演会を聞いたあと、研究棟を周りに回って夕方まで。超盛りだくさんで一日いても全部見切れない。興味のあるところでいくつか質問したら、かなり熱心に答えてもらえました。「ひとつ聞くと3つ答えてくれる」というのは嘘ではありません。
遊びで来たハズなのに、自分の仕事のことまで伺ったりして。非常に勉強になりました。やっぱり国立の研究所はスパコン使えて良いな~。
さて、印象に残った細かなことをいくつか。
まずは川口教授の講演会。
・司会の坂本先生「いまや国民的アイドルの川口先生です」と紹介。
・一晩に10トン?もの隕石が地球には降り注いでいる。
・小惑星の地球落下は100年に1度ペース。地震にするとM6.7規模。ニアミスは6年に1度ペース。
・先日の6月27日にもバスくらいの大きさ?の小惑星が地球をニアミスした。発見したのは1週間前。もうどーにもならない距離。大きなものは発見しているが、小さなものは直前に発見される。
・地球の生命は地球で生まれたのか、地球外で生まれたのか?
生命の設計図によると地球外で生まれたことを示唆?
・その証拠をC型小惑星(Cはカーボン)に『はやぶさ2』は取りにいく。
・学びから脱皮。学びのプロにならない。
見えるものは過去。いままで学んできたことは練習問題。
・川口先生は御自身のことを「じょっぱり」とのこと。「今日はジュースに砂の話はしません」にそのことを強く感じて笑ってしまった。
・映画がありますが、あれは全てフィクションです、とのこと
講演会のあとに「黒い太陽」(「黒部の太陽」ではない)という昭和11年の皆既日食の映画を観る。時代を感じるナレーション。科学を宗教のように信じていた時代なのかな。興味深かった。
次に研究棟見学。
・電波無響室ははじめて入ったけど、さすが探査機が丸ごと入るだけにデカイ。
・宇宙環境試験室は思ったよりもでかくない。こちらはウチにあるもののほうがデカイかも?資料見ると今年で買い替えらしい。確かに古かったものなぁ。でも、-100℃から100℃の温度範囲は、さすが宇宙が相手。地球にはない環境だ。
・再使用ロケットを直接見れて良かった。ネットで見たことあったけど、とても不思議なロケット。思ったよりも小さかった。
・スーパーコンピュータを使ったJEDI【ジェダイ】のシミュレーション。個人的には参考になった。特に音に関してはどこも苦労しているみたい。共振をずらすという手法はやっぱり有りなんだなぁ。解析はむずかしい。
・μ10イオンエンジンを直接見た。ほんのちょっとの青い光。解説員さんが「がっかりしないでくださいね」と言っていたけど、あんな小さな光で「はやぶさ」はイトカワに行ったんだなと思うと感慨深い。
・同じ棟でやっていた磁気プラズマセイル。最初は意味がわからなかったけど、解説員さんに話を聞いてみると壮大な推進機構でびっくり。何十kmにも及ぶセイルを張るって凄まじいアイデア。
・ひまわり大作戦。福島にひまわりを植えるって話は聞いたことあったけど、まさかJAXAが絡んでいたとは。安易に安心できないけど、心強い。
・はやぶさ君にはいちおう会ってきたけど、人が多い。さすが。ココではゆっくりと見えれなかったけど、前回来たときに殆ど見てるからOK。
・工作教室は子どもだったらやってみたい。大人の私でも、ちょっとやってみたい。(ちなみに各研究所で配布していたカタログの全てはココにあります)
最後にある解説員の責任者(きっと教授)が、解説員(きっと学生)に対して小声で「しっかり解説しないと税金を払ってもらえないぞ」と言っているのが聞こえた。その心意気や良し。
私はしっかりと稼いで税金を払うよ。これからも皆様の活躍を期待しています
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