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Posted by watari - 2014.04.13,Sun
『アストロバイオロジー 宇宙が語る(生命の起源)』読了。【☆☆☆☆☆】


岩波科学ライブラリー147番。
著者は小林憲正氏。表紙の帯に「期待の星、エンセラドス」なんて書いてあると読むたくなるじゃないか。

アストロバイオロジーとは宇宙生物学のこと。

物理学や化学、数学は宇宙を含めた全ての原理に通用する法則を研究しているわけだけど、生物学(ちなみに医学も)は科学でありながら、【地球生物】でしか通用しないと研究をおこなっている。

なぜなら地球以外で生命はまだ見つかっていないから。

アストロバイオロジーは宇宙に生命を見つけること、生命がどこから誕生したのか【生命の起源】を研究するために作られた。

第8章までに区分けされていますが、非常にもりだくさんであり、そしてわかりやすい。この本、図書館で借りたんだけど買って手元に置いておきたいくらい。

忘れないように、そして興味のある人のために目次を書き抜いておこう。

第1章 地球生命科学からアストロバイオロジーへ
第2章 〈生命の起源〉への挑戦
第3章 隕石の語ること - 宇宙から降り注ぐアミノ酸
第4章 彗星の語ること - 暗黒星雲で生まれる有機物
第5章 火星の語ること - 地下に生物圏を探せ
第6章 エウロパの語ること - 氷の下のハビタブルゾーン
第7章 タイタンが語ること - メタンの湖とエンケラドス
第8章 生命の〈起源〉と〈未来〉
なんか目次を見ただけでも面白そうと思ってしまうような本。もちろん読んでも面白い。いろいろと印象に残ったんだけど、特に印象に残ったことはこのこと。

「生命の誕生には何億年、何十億年にわたる物質の進化が必要だと私たちは思っていた、しかしいったん地球が生命を受け入れる環境を手に入れたとしたら、驚くほどあっさりと生命ができたのではないだろうか。それは長くて一億年か、1000万年か。私(著者)はもっと短いのではないかと思っている。」

可能性がもし正しいと仮定するならば、宇宙には生命が溢れているかもしれない。

今年の冬に順調に行けば、はやぶさ2(通称はやつー)が宇宙探査に出発します。今回は小惑星に含まれる生命の痕跡が重要な任務となります。エンセラダスへの生命探査が私の生きているうちに実行されるかわかりませんが、でも、その礎になるかもしれない。

そのはやつーの結果を理解するためにも、この本に書いてあることは、ある程度はわかっておきたいと思いました。また他にもアストロバイオロジーの本があるみたいだから、そちらも読んでおこう。
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