『ホンの本音』

『ホンの本音』　読了。【☆☆☆☆】

前半部分は群ようこさんの読了本に対するコメント集。ちょっと古めの本が多いけど、作家さんなのにけっこうミーハーな読み方しているな～という印象。文中で絶賛している村上春樹とか吉本ばななって、最近読んでない。そーいえば群ようこってエッセイだけで小説は書いてないのだっけ？

後半部分には活字を拾って本を作る活版印刷をおこなっている会社の方との対談。私の母方の祖父は印刷屋だったので興味深く読みました。印刷屋の孫といっても、私がものごころ付くころには殆ど印刷はやってなかったけど。家では印刷機が音を立てていてインクの匂いの中で育ったんだよと母に言っていたのをよく聞いていたので、実際には知らないことなのになんだか懐かしい気になってしまいました。最近はＰＣやプリンターがあるから印刷屋さんはなくなってきてます。これが時代の流れなのかもしれません。

ちなみに岩波文庫の古いものは活版印刷らしいです。確かに紙に活字が少し食い込んでへこんでいるような感じがあったりします。