ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2011.09.24,Sat
『傷つきやすくなった世界で』読了。【☆☆☆】
石田衣良作品。
フリーペーパー「R25」に連載されていたエッセイをまとめたもの。
時期的にはひとつ前に読んだ塩野七生氏の『日本人へ』と同じ小泉政権時代に書かれている。
全てが良かったわけではないけれど、ある意味では良かった時代。
塩野氏のエッセイと同じタイミングで書かれたわけですが、フリーペーパーと文藝春秋という読者対象の違いか、それとも作家の力量の差かわからないけれど、アタマやココロに引っかかるところは少ない。
最近は、引っかかったところに付箋を貼り付けるようにしているのだけど、塩野氏の『日本人へ』には7本付箋を貼り付けた。石田氏のこの本にはゼロ。面白いか?という観点で言えば悪くはないけれど、引っかかりはない。
この本は、きっと時間の経過に耐えられなかったのだろうと思う。でも、題名の「傷つきやすくなった世界で」は秀逸。題名は塩野氏のエッセイ「日本人へ」よりもずっと良い。でも、意味合いは両方ともとても似ていると思う。だから連続して私は読んだともいえる。
時代を書くエッセイに普遍性を求めるわけではないけれど、作品の力によってココまで変わるものなんだなぁと感じました。
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