『半島を出よ』

『半島を出よ』読了。【☆☆☆☆】

日本の経済が崩壊し、日米同盟が危うくなったころ、北朝鮮の特殊部隊が福岡ドームを占拠したところから始まる小説。

上巻に関してはかなり引き込まれました。
物語の前提を構築するチカラはさすが村上龍。魅せられました。

下巻は上巻で広げた風呂敷をどのように畳むか？というところに期待していたのですが。。。でも、かなり健闘したと思います。全体の３／４では、この物語は尻切れトンボになるかも・・・と思いましたが、なんとか無事に着陸してました。面白かったですよ。

ただ善悪強弱の区別がハッキリしていた方がメリハリが効いて良いのかも知れないけれど、日本政府が腰抜けスギで弱すぎ。もうちょっと北朝鮮軍に抵抗してくれてた方が小説としても面白かったと思うのですが。