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Posted by - 2017.09.23,Sat
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Posted by watari - 2013.11.09,Sat
『本阿弥行状記』読了。【☆☆☆☆】

先日、五島美術館で講演を聞いた樂美術館の館主であり、樂家当代の樂吉左衛門氏が「光悦」の講演会の最後で、「いま本阿弥行状記を読むと面白いですよ」と言っていた(気がする・・・、声が小さくてあまり聞きとれなかった)ので、調べてみたところ地元図書館にあったので借りて読んでみた。

行状記とあるが、これは本阿弥家の家記(家の言い伝え)であり、本阿弥光悦の聞き書きを中心にまとめられています。時代は、大坂夏の陣が終わり家康の時代に変わった直後あたり。

だからかもしれませんが、光悦の考える時代性がよくあらわれていて、たしかに面白い。

あまり表に出てこないような話も出てきているような気がする。家に伝えるということもあるのか、ちょっと自慢っぽく、そのうえ家康とは昵懇だった影響で秀吉のことは否定的、家康のことは全面肯定で万歳、的な文章が鼻に付くけれど、それさえ時代を映している結果なんだろうと思う。

本阿弥家は刀のとぎ(研ぎ)・ぬぐい(浄拭)・めきき(鑑定)を家業としてだけに、そのあたりについてもいろいろと書かれている。本阿弥家は様々な刀を見てきているため、そのへんにいる目利きとは違うんだよ、的な、プライドも見え隠れして微笑ましい。

でも、今の時代で光悦と言えば、書であり、茶碗なのですが、その話は全く出てこない。

きっと光悦にとっては刀に関することを本職とし、書や茶碗は余技であった、という意識があったんじゃないだろうか。その余技でいまの日本の国宝が何点かあるんだから、凄いことだと思う。

そのほかにも家記らしく、あまり儲けちゃいけないだの、悪いことをすると因果応報だよ、とかそのあたりの道徳についても繰り返し書かれているというところが、戦国時代の直後の平和が訪れた時代の空気を感じた。

ちなみに文章は当時の文章(とりあえず読めないことはない)に対し、現代語訳で併記されており、そのうえ注記や解説も充実していて読みやすい。私は当時の文章は殆ど飛ばして、現代語訳のほうと注記を読みました。

こー言う本は、こーいうタイミングじゃないと読まなかっただけに、良い出会いだったと感じています。
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